にせいの日記

「自分の好きなものってなんだろう?」という疑問を解決するために、気が向いた時に好きなことを書いてみて、「自分の好きなもの」をあぶり出そうと試みています。

「自分の住む地域では素数大富豪関係のイベントがない」とお嘆きのあなたへ

この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2019の15日目の記事です。

14日目はせきゅーんさんによる合成数出しにおけるルール変更案 - INTEGERSという記事でした。
合成数カマトトに関しては、素数大富豪にのめりこんでいる人達の中で最近一番話題のトピックスだと思うので、未読の方はぜひチェックしてください。ちなみに私はカマトトとかしても何も活かせないタイプのプレイヤーなのですが、合成数カマトトについては全然別の方向から思うことがあるのでこの機会に注釈欄に書き残しておきたいと思います。*1*2*3


さて、本編です。

素数大富豪に特化したイベントとしては、大学祭等のイベントに出展されるものの他、「素数大富豪で遊ぼう会」「素数大富豪研究会」などが各地で開催されていますが、未だその開催地域は限られており、全国にはまだまだ存分に素数大富豪ができていない人がたくさんいることと思います。
また、素数大富豪関係のイベントが、飛行機を乗り継いでいかないといけないような遠方でばかり開催されて辛いという方もいるかもしれません。

そこで今日は、素数大富豪で遊ぼう会の立ち上げの経験から、こんな風にしたらいいんじゃないかなという私の考えをまとめてみました。誰かの何かの参考になれば幸いです。*4

1.まずは友達を誘う

少なくとも1人以上の友人と、1組以上のトランプと素数判定機があれば、「会」はすぐにでも開けます。*5
参加してもらう友達については、初めから素数大富豪に興味津々である必要はなく、少しの好奇心や優しさからお付き合いしてくれる人であれば十分です。同じレベルで遊ぶとより楽しいと思うので、できれば3人以上で集まるのがオススメです。
ただし、途中で「素数大富豪ばっかりやってても飽きるから他のゲームやろう」とか言い出す人は、今回の計画においては有害なので、そっと対象から除外しましょう。*6

2.イベントとして告知する

イベント名をつけて、SNS等で日時・場所を告知しましょう。

イベント名は、開催趣旨と地域がはっきりとわかるようにします。「素数大富豪で遊ぼう会in○○」でもいいですし、独自の名前をつけてもかまいません。ただ「数学ゲーム会」とかつけてしまうと数学好きの人しか興味を持ってくれませんし、ここでは素数大富豪」というキャッチーな名前を存分に活用することを強くオススメします。こうすると、たまたま素数大富豪という名前が気になって検索した人に見つかりやすくなりますし、他地域で素数大富豪が大好きな人の目にもとまるようになります。

日時は、開始時間と終了時間をはっきり示した上で「遅刻・早退OK」「飛び入り・初心者大歓迎」と明記すると、参加のハードルが下がります。

場所は、自宅以外のどこかにしましょう。素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、初回は飲食店(カフェ&居酒屋)で開催しました。
お店でやるメリットは、参加費が各自の飲食代しかかからないので、納得感があるということです。
デメリットとしては、人数が多くなったり時間が長くなったりするとお店に迷惑がかかる可能性があることです。雰囲気を大事にしていそうな喫茶店ではなく、学生を歓迎してくれそうなを探しましょう。ボードゲームなどを置いているような少しごちゃっとしたカフェがあればベストです。また、居酒屋では十中八九カードが汚れますので、100均などでどうなってもいいトランプを買っていくのがオススメです。
もちろん、勝手に集まってトランプをやっていてもいいようなスペースが近くにあればそこでやってもかまいません。ただし、初回から有料で場所を借りると、参加者が少なかった時に悲しい気持ちになり、次に開催するのが億劫になります。最初の数回は「最初に誘った友達しか集まらなくてもOK」の気持ちで準備しましょう。*7

大切なのは、最初から多くの人を集めることではなく、「飛び入りで参加しても歓迎されるイベントがこの地域で開催されている」という情報をできるだけ多くの人に知ってもらうことです。

1で誘った友達には「もしかしたら知らない人が来る可能性もあるかも?たぶん来ないと思うけど」くらいに伝えておきましょう。

3.実施状況をwebに公開する

開催したら、必ず素数大富豪をプレイしている様子を写真に撮りましょう。多くの人が参加しているように見せるため、会場全体の写真は人が一番集まっている時に撮ります。参加者が撮影NGの場合も、さすがにトランプの写真だけでは味気ないので、手などが映り込むようにすると人間味が出て良い雰囲気のイベントに見えます。

公開の形は、なんでもかまいません。素数大富豪界隈は今のところtwitterかブログが多いように思います。facebookは、外の人の目に触れづらいのであまりオススメできません。*8
得意な人はyoutubeなどで動画にして公開してもいいですが、なるべく開催してからすぐに公開できる方法にしましょう。何人くらいでどんな雰囲気でやっているのかがわかるように、写真をたくさん使えると良いです。

知り合いもいない初めてのイベントに参加するとき、その参加者にとっては発信されている写真や記事だけが唯一の情報源になります。「良く見せたって仕方ない…」などと思わず、なるべく参加しやすい雰囲気に見えるよう工夫しましょう。

4.継続して開催する

イベントの信頼度というのは「人が集まっている」「会の内容がわかる」「何度も開催している」の3点で大きく上がります。ここまで、友人を誘って人を集め、webで会の内容を公開してきたので、あとは回を重ねればよいだけということです。頻度としては1ヶ月に1回くらい開催できると理想的です。*9
メンバーは毎回同じでもいいですが、新しく誘える友達がいればぜひどんどん誘いましょう。そのうち、初心者への説明スキルも自然と上がっていきます。

そして、もしイベント情報を聞きつけて参加してくれる人が現れたら、きちんと自己紹介をして、参加者同士が積極的にコミュニケーションをとるよう気を回しまくりましょう。
「誘われて参加した友人」はあなたが誘わなくなった瞬間に来なくなる可能性大ですが、素数大富豪のイベントと聞いてわざわざ足を運んでくれた参加者」はとっっっても貴重です。決して、相手がこちらに馴染んでくるのを待ってはいけません。同じイベントに参加する一員として、大歓迎しましょう。

ちなみに2017年2月11日に始めた素数大富豪で遊ぼう会in札幌で、初めてweb経由で情報を得て自分から参加してくれる人が現れたのは2回目(2月下旬)、完全に面識のない人が参加してくれたのは5回目(4月下旬)でした。*10

5.辛くなったら信頼できる人に任せてみる

何度も開催していると、なかなか新しい人が集まらず、古参の友人はだんだん飽きてくるという時期がやってくるかもしれません。こんな時期が来てしまうと、精神的に辛いです。自分のやっていることは自己満足でしかなくて、ここで終わりにしたって誰も困らないんだろうなーなんてネガティブな気持ちになったりもします。

そんなとき、もし信頼できる人が1人でもいれば、その人に代わりに開催してみてもらいましょう。やってもらうことは最低限でかまいません。ここまでやってきたルーティンの3分の1くらいを引き継いでもらえればいいかなという気持ちで投げてみましょう。そして、自分は参加者として参加します。
そこでもし「やっぱり自分ならこうしたい」と思ったら、その気持ちを大切にして、また次からは自分で主催しましょう。
もし「このイベントには参加しなくてもいいかな」と思ったら、元々のイベントが自己すら満足させられていなかったということに気付きましょう。

イベントなんて自己満足でいいんです。人のために開くイベントは続きません。ぜひ、自分が参加者になったときに楽しい・また参加したいと思えるイベントを作りましょう。

6.素数大富豪の全国規模のイベントに参加してみる

4までのようにしてイベントの開催と発信を繰り返していると、例え参加者が大幅に増えることはなかったとしても、素数大富豪界隈の人達の耳には必ず入ります。その辺りで、少し足を伸ばして、他の人の開く素数大富豪イベントに参加してみましょう。大会でも交流イベントでも、なんでもかまいません。「○○(地域)で素数大富豪会やってます」と自己紹介したら、少なくとも素数大富豪マニアのような人達(もりし●さんとかはなぶ●んさんとか)は知ってくれていると思います。

ここでは「自分の地域にも素数大富豪コミュニティが存在して活発に活動している」ということを他のイベント主催者にアピールすることを目標にします。
もし幸運にも発表するような機会があるのであれば、積極的に自分の地域の会の様子を発信しましょう。素数大富豪ではコミュニティによって出される素数の傾向が異なることが指摘されているので、「よく出る素数」「最近流行った素数」などを紹介しても面白いかもしれません。

「あの地域にも熱心な素数大富豪プレイヤーがいて、他地域でのイベントにも参加したい気持ちがあるらしい」とわかれば、きっと次に何かの開催を検討する際には、場所や日程の候補を絞るにあたって、アクセスしやすさも考慮してもらえるはずです。

7.新企画を立ち上げてみる

素数大富豪は、考案者は存在するものの、誰のものでもありません。やりたい企画があれば自分で開催するのが一番手っ取り早いです。
6までやってダメなら、より大きいイベントを自分で作っちゃいましょう。


はい、以上です。
ここまで書いてみて、結局私から贈れる言葉は「自分でやろう」の一言に尽きるということに気付きました。

素数大富豪をやるには、トランプと素数判定機だけあれば十分です。しかし、イベントにするに当たっては、場所・プログラム・小道具・説明方法・進行方法・規模など様々な工夫が考えられます。そこが素数大富豪イベントを作ることの面白さのひとつでもあるように思います。

あとひとつ断言できるのは、あなたが今 素数大富豪を楽しい・好きだと感じているのであれば、他の人にその素数大富豪の楽しさを伝えられることは本当に楽しいです。

迷うくらいならやってみましょう。きっといい素数大富豪友達に出会えます。
*11


素数大富豪 Advent Calendar 2019、明日16日目はicqk3さんの「絵札2枚可変型、特に9枚11桁(予定)」です。なんだかまた強くなれそうな予感がしますね…!



 

*1:まず、個人的には合成数カマトトが嫌いなんですが、その理由は全然合理的なことでもなんでもなく、ただ「数のことを大事にしてないかんじがするから」です。特に、何も考えずに並べられて素因数や指数として出されたような数が可哀想。だって、出した人ですらその数には何の期待もしてなくて、一瞬で流されてしまうんでしょ?そんな光景を見ると、命を奪われ人間の食卓に並べられたにも関わらず食べられることもなく捨てられる肉や魚や野菜を見る時と同じような気持ちになります。。そこはせめて全部素数にするとか!楽しい語呂にするとか!しようぜ!!って内心思っていたりします。この気持ちがうまく言葉にできなくて、たまに合成数カマトトを見ると「ダサい…」とか言っちゃうんですが、それは卑怯というよりは非道な行為だと感じて(≠考えて)いるからなのです。気分を害されたらすみません。

*2:あともうひとつ関連して、こういう話をしていてたまに感じるのは、素数大富豪に関しても、キリスト教カトリックプロテスタントのように、複数の考え方が混在しているなぁということです。まぁキリスト教に例えるのが適切かはここではどうでもいいんですが、「この世界の創造主である関真一朗氏が定義したものこそが真の素数大富豪である(※改良してもいいけど関さんの定義や意図から外れるのは違うでしょ)」と考える場合と、「素数大富豪とは、関真一朗氏の考案した、素数を取り扱うトランプゲームである(※改良の余地はあるかもしれない)」と考える場合では、ルールの改変への許容度が異なっていて、この辺りをきちんとお互い認識した上で話し合わないとそもそも論点が定まらず議論が平行線になったりします。ただ、前者で神格化されている関さん自身が率先して後者の立場を示してくれているから、ルールに関する話題は大いに盛り上がるし、素数大富豪はまだまだ進化するんだろうなと思います。ちなみにうちはたぶん前者寄りで、「自分の感性に大きな影響を与えた素数大富豪」というものへの愛が強すぎて、素数大富豪をひとつのゲームとして客観的に見ることが難しくなっている自覚があります。素数大富豪は私にとって、自然数という友達を作って世界を広げてくれた恩人(恩ゲーム)です。

*3:あとあと、カマトトゴツ美(KA0TT523/13101010523)っていう素数が最近イチオシなのでぜひみんなカマトト使って10を集めて出して見せてください。
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*4:他にも素晴らしいイベントを開催している人はたくさんいるので、偉そうなこと言える立場では全然ないのは承知してるんですが、素数大富豪関係のイベントを立てることに関して文字で発信している人がまだあまり多くないので、思うことを書いてみた次第です。ちなみに素数大富豪で遊ぼう会in札幌は2018年からもりしーさんに引き継いでもらっています。素敵な後継者が見つかって私は幸せ者です。

*5:友達がいない人は、まず何繋がりでもいいので友達を作りましょう。トランプは108円で買えます。素数判定は、無料スマホアプリかウェブサイトが便利です。

*6:もちろん「似たようなゲームをいろいろやって楽しみたい」というのであればかまいません。あくまで「素数大富豪に特化したイベントを育てる」という目的においては邪魔になるという話です。

*7:素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、初回がカフェ&居酒屋、2回目が北大内のカフェ、3回目は北大内の学生向け施設のロビーで、4回目に初めて場所を借りて参加費を設定しました。

*8:facebookは、実施状況の報告には不向きですが、地域で実施するイベントの宣伝としてはなかなか良い仕事をしてくれます。素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、できるだけ告知の露出を増やそうとfacebookにもイベントページを作っていて、そちらを見て参加してくれる人もちらほらいました。また、facebook経由で来る人はだいたい好奇心が旺盛でイベント参加慣れしているので、リピーターになるかはともかくとして、参加したらそれなりに楽しんでくれる人が多い印象があります。

*9:素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、私が素数大富豪中毒真っ盛りで開始したイベントだったので楽しくてだいたい月2で開催していました。仕事も繁忙期で残業続きだったはずなのにどうして実現できたのかはもはや不明ですが、この時期はしっかり準備して中身のクオリティを上げるよりもとにかく会を開いていろんな人と素数大富豪をやることが必要だったし、結果的にはそれが良い方向に働いてくれたかなというかんじがします。

*10:参考になるかは不明ですが、素数大富豪で遊ぼう会in札幌の初回から何回かの実施報告を貼っておきます。今自分で見ると好き放題に試行錯誤してて楽しそう。 nisei.hatenablog.com nisei.hatenablog.com nisei.hatenablog.com nisei.hatenablog.com nisei.hatenablog.com

*11:無理なら諦めて札幌に来てください。いつでも待ってます。もりしーさんが。

素数大富豪研究会2019やります

今年も12月がやってきました。アドベントカレンダーの季節です。

というわけで、この記事は素数大富豪 Advent Calendar 2019の1日目の記事です。

2016年に始まった素数大富豪アドベントカレンダーは、今年で4回目になります。
素数大富豪界では今年もまだまだ新しい楽しみ方や新しい戦略が生まれているようですので、今回もどんな記事が集まるのかとっても楽しみですね。

今年はなんと、4129のURLが取れました!よい肉!!*1
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過去のアドベントカレンダーには、素数大富豪 Advent Calendar 2019のページからリンクを貼っていますので、読んだことがない方はぜひ覗いてみてください。
そして読んだことのある方も、ぜひもう一度眺めてみてください。こんな記事もあったっけ〜とか、この人こんなこと書いてた頃もあったんだ〜とか、なかなか面白いと思います。*2

さて、本当は過去3年分の素数大富豪アドベントカレンダーを振り返ってクイズでも出そうかと思っていたんですが、実は今年は、昨年9月に開催した素数大富豪研究会を12月に東京で開催する予定で、今現在、そちらの準備に追われてもうクイズどころではありません。。


というわけで今日は、今年の素数大富豪研究会についてご紹介(宣伝?)したいと思います。

素数大富豪研究会2018の話はこちら↓
nisei.hatenablog.com

今年は12月7日(土)*3に、東京で開催します。*4
東洋大学情報連携学部(INIAD)の一室をお借りすることができましたので、今年は去年以上に学術的な雰囲気を醸し出していかねばなりません。参加者の方はどうぞご協力よろしくお願いします。*5


今年は研究会のテーマとして素数大富豪ってなんだ?」という言葉を掲げてみました。

素数大富豪を研究して、将来的には社会的に役立つ知見を得ることを目指すにしても、我々は素数大富豪自体のことをまだよく知りません。*6
そこで、まずは素数大富豪のことを探究しようじゃないか、というのがこのテーマに込めた想いです。

もちろん、素数大富豪自体を成長・拡大させる研究というのもあります。
しかしそれらの研究においても、やはり素数大富豪の性質を知らなければやりようがないか、結果的には素数大富豪の本質を浮き彫りにさせることに繋がるものだと思うのです。


それからもうひとつ、今年の研究会は、去年以上に「参加者が相互に発信する機会」にしたいと考えています。
参加者は他人の話を聞くだけ・発表者は自分の話したいことを話すだけ というのであれば、現代ではそれぞれが別々に行っても成立します。
そうではなく、わざわざ時間を作って同じ場所に集うのだから、発表者が発信したものを参加者が受け止めた上で別の意見を追加して、またそれに発表者や別の参加者が意見を加えて……というやりとりを行い、みんなで素数大富豪研究を進めていきたいのです。

知らない人ばかりの中で発言なんてできない…と思う方は、まず目の前の相手をちゃんと認識しましょう。そこにいるのは「素数大富豪の話をするためだけに貴重な休日を使って会場に足を運ぶ人」です。素数大富豪に関する話なら、きっと大切に受け止めてくれます。

とにかく「聞くだけ」はもったない。

そんな気持ちを持って、1人でも多くの方にご参加いただければなと思っています。


ただし、その場ですぐに意見を出すことが難しいと感じる人は、得たものを記録して、あとで発信するのでもかまいません。そんなときに発信の場として使えるのが、そう、素数大富豪 Advent Calendar 2019ですね!
幸い*7、2019年のカレンダーにはあと12マスほどの空きがあります。

また、素数大富豪研究会に参加しない方でも、素数大富豪アドベントカレンダーへの参加は大歓迎です。内容は、素数大富豪にまつわる話題であればなんでもかまいません。

「私はこうして素数大富豪に出会った」「友達に素数大富豪を教えたら自分よりハマってしまった」とかいうエピソードでもいいし、「私の一番好きな素数とその理由」「今年出会った素数ベスト13」なんて形で話をまとめてみてもいいし、「私の思う素数大富豪の面白さはコレ!」という熱い語りでもいいし、「とにかく素数大富豪が好き!」という叫びでもかまいません。「素数大富豪の弱点分析」「こんな素数大富豪がやってみたい」「素数大富豪を姓名判断してみた」なんていうのもアリかもしれません。


そういうわけで、素数大富豪研究会及び素数大富豪アドベントカレンダーは、素数大富豪に興味を持ってこの記事を開いてみたあなたのご参加をお待ちしています。
どうぞよろしくお願いいたします。


なお、研究会の詳しい情報(プログラム・参加費等)はHPで公開しています。
sig-prime-d.localinfo.jp
今からでも会員登録できますし、会員登録はせずに参加申込だけしていただいても大丈夫です。また、申込なしで当日参加というのも可能です。*8



素数大富豪 Advent Calendar 2019、2日目の明日はicqk3(nishimura)さんの「これから素数大富豪始める人へ(4枚4桁)」です。

詳細はわかりませんが、なんとなく、読んだら強くなれそうな予感がします。

楽しみですね!

*1:カレンダー番号が素数になってるのは毎年のことなんですが、もちろんみなさん気付いてますよね?

*2:思えば、「素数大富豪には人によって楽しみ方がいろいろある」ということが明らかになったのも、素数大富豪アドベントカレンダーでいろいろな記事が集まったことで注目されるようになっていったんじゃないかと思ったり思わなかったり。……あ、何の根拠もなく、200%雰囲気で書いてます。違ったらすみません。

*3:127は素数

*4:場所は出資者の方のご意向により決定しました。北海道勢には遠くてごめんね。

*5:かといって別にスーツで来たりする必要はないです。気持ちの問題。

*6:ルールがわかっても、そこから生まれる世界がどのような構造をしているのか、そしてその世界が周囲(の人間)にどのような影響を及ぼすのかが明確になっていないという現状は、まるで素数自体と同じような存在にも思えます。

*7:幸いではない…寂しい…

*8:配布物の量や受付の心構えが変わってくるので、できれば前日までには参加申込をしていただけるととっても嬉しいですが!でも!参加申込してないからって諦めるのだけはやめてほしい!どちらかといえば来てほしい!

素数大富豪MATH POWER杯〜マスパーティ杯の4年間の進化

誰かが待っているかもしれない記事を書きます。

要はこの記事の続きです。去年の読んでない人はぜひ去年の分から読んでください。
nisei.hatenablog.com

今年はMATH POWERが開催されず、しかし代わりにマスパーティというそれはそれは楽しいイベントの中で、素数大富豪大会が開催されました。
マスパーティ自体に関しては運営として関わっていたこともあり並々ならぬ想いがあるので追々語っていくことにして*1、今日は素数大富豪が今年も無事に進化したぜっていうデータだけお示ししておきます。


<4年間で出された素数の記録>

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縦軸は対数軸。横軸は年ごとに出された素数を小さい順から付番しただけなので、数値は省略しています。

出された素数の最大値は
 2016年:131011(3枚出し)
 2017年:246810121(7枚出し)
 2018年:812102124139(9枚出し)
に対して
 2019年:1011111244567999(12枚出し)
でした。

最大素数が出された試合は以下のリンクから観られます。
https://www.youtube.com/watch?v=6yPdf4RjZSk&t=10853
めちゃめちゃ熱い試合で、深夜にも関わらず会場は大盛り上がり、この裏で仮眠をとろうとしていた私は(気になりすぎて)寝ることを諦めました。

ちなみに、2018年の最大素数812102124139を越える素数が、2019年には9つも出されています*2。さらにそのうち5つは準優勝のnishimuraさんが出しているという事実もぜひみなさんに知っておいてほしい。すごすぎる。。


<出された素数合成数の枚数による集計>
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こちらは、奇跡の12枚出しに気を取られがちだけど、7枚出し以上が確実に増えていることもよく確認していただきたいです。人類って3年でこんなに進化するんですね?


というわけで、2019年には無事に「千兆の時代」がやってきました。
これがどのくらい大変なことかというと、Excelでは1000兆(16桁)を越えると形式を「文字列」にしないと数が正しく表示できなくなります。そのくらい千兆は大きいのです。

正直、初期手札11枚かつ手札がバカみたいに増えることを妨げる方向で大会が続いていくのだとすれば枚数的にはそろそろ頭打ちなのではないかと思うのですが、それはそれで、これらのグラフが今後どんな風に変化していくのか見守りたいような気持ちもあります。

来年も大会が開催できることを祈りつつ、今日はこのへんで。*3


(補足)素数大富豪 マスパーティ杯を見逃したあなたへ

マスパーティはYouTubeで全編視聴可能です!
素数大富豪大会の視聴は以下のリンクからどうぞ。Part2までかかって、素数大富豪コーナーとしては全部で13時間分あります。笑
www.youtube.com

*1:こう言って下書きだけ作って公開しないことがよくあるので気を付けます!ちょっとずつでも公開する!押忍!

*2:参考までに、8千億以上の出た素数を全部載せておきます。間違いがあったら教えてください。
・851212101011(nishimura)
・885512121311(でこぽん)
・886663121011(もりしー)
・911128131169(カステラ)
・941310111011(nishimura)
・944312101013(nishimura)
・4121210101111(nishimura)
・96131210121013(nishimura)
・1011111244567999(かいたい)

*3:ジュニアの部のデータも近日中に出します!きっと!

オンライン素数大富豪デーのお誘い

*この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2018 の25日目の記事です。

2017年2月上旬、札幌での初めての「素数大富豪で遊ぼう会」の開催と同じ時期に、世界に公開されたものがありました。

そう、素数大富豪オンラインです。

permil.net

こんなかんじで素数大富豪の対戦ができます。
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それまでトランプを用意し、場所を確保し、近場で時間を共有して遊んでくれる相手を見つけなければできなかった素数大富豪の対人戦が、なんとオンラインでできるようになったのです。
これにより、例えば電車で移動中に素数大富豪をするなんてこともできるようになりました。*1

すごい!


しかし、対人である以上「時間を共有して遊んでくれる相手」を見つける必要があることは変わりません。
実際、「ふと素数大富豪がしたくなって素数大富豪オンラインにアクセスしてみたけれど対戦相手がいなかったので諦めた」という経験をした人は少なくないでしょう。

タイミングをあわせるために、サイトへのログイン情報を教えてくれるtwitterアカウントもあります。
twitter.com
が、この情報を参考にしてログインしてくれる人はまだまだ少ないのが現状です。


ところで、最近の(日曜?)数学界隈では「数学デー」というものが多く開催されています。
聞くところによると、決められた時間に会場へ出向けば、好きな数学の話をしたり聞いたりできるそうです。

つまり「この時間・この場所に行けば目的が果たせる」ということが事前にわかるシステムになっているわけです。

……これだ!!


ということで、来年1月より「オンライン素数大富豪デー」というものを開催したいと思い立ちました。

【オンライン素数大富豪デー】

  • 毎週日曜日19時〜*2
  • 毎月13日の21時〜*3

開催といっても、上記の時間にみんなでログインして素数大富豪しようよ、と呼びかけてプレイするだけです。

ただ、残念ながらうちだけが呼びかけたところで遊びに来てくれる人は少ないかもしれません。また、うちが参加できない日もあると思います。
なので、ここはぜひこの記事を読んでくださっている、素数大富豪が大好きなみなさんのお力を貸していただきたい。

ぜひ上記日時に素数大富豪オンラインへ遊びに来てください。
…というのとプラス、参加できる日があれば、ぜひ以下のサイト(調整さん)に入力してください。
chouseisan.com
参加する人の様子が事前にわかればより参加したい気持ちになるのではないか、というのがこの予定入力の狙いです。
二世の待機時間は1時間程度を考えていますが、ちょびっとだけでもいいですし、もちろん時間のある方はいくら遊んでいただいてもかまいません。「都合がついたら参加する!」という方は「△」だけ入力するのでもOKです。あと、特に二世が「×」になっている日については、できればみなさん積極的に参加していただけると嬉しいです…勝手なお願いですみません…

必ずしも素数大富豪で戦い続けなくても、付属のチャットでわいわいお話しするだけでも楽しいと思います。



以上、先ほど思い立ったばかりのふんわりした計画ですが、とりあえず3ヶ月ほどやってみたいと思います。
これで素数大富豪オンラインの利用者が少しでも増えてくれたら、という気持ちでやります。

素数大富豪というマニアックそうなゲームで、オンライン対戦できるサイトがあるってすごいことだと思うんです。うちには作れないそのサイトを作って維持していただいているpermilさんには敬意でいっぱいだし、盛り上げたいし、欲を言えば素数大富豪を知った人が試しにアクセスしてくれたときに人がいる姿を見せられたらいいなー、と。

最終的にはこんな設定がなくても「だいたいいつ行っても人がいて遊べる状況」を実現できるのが理想ですが、放っておいてもそうはならないだろうという予感がするので、少しでも多くの人に見てもらえそうなアドベントカレンダー最終日に投下してみました。
みなさまのご参加をお待ちしております。


また、アドベントカレンダーへご参加いただいたみなさまもありがとうございました。今年も有益そうな記事・愉快な記事などいろいろあって楽しかったです。お疲れさまでした。まだこれから書くよっていう方も応援してます。笑

来年もいっぱい素数大富豪しましょう♪

*1:横並びの席でトランプを使って遊んだこともありましたが、カードを出す場所や山札・捨て札の置き場も確保しなければいけないのでなかなか困難でした。

*2:理由:日曜日=Sunday=さんでー …素数! ※ダジャレです

*3:理由:13が1枚出し最強なのと、1321が素数だから

素数大富豪研究会2018を開催しました

*この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2018 の22日目の記事です。

素数大富豪 Advent Calendarももう3年目ですね。*1

これはつまり、私の「素数大富豪大好き歴」が3年目に突入したということを意味します。

昨年は2月から12月まで札幌で「素数大富豪で遊ぼう会」を開催し、結果としてコンスタントに素数大富豪が遊べる環境を手に入れました。

その主催も昨年末には引退したわけですが、4月には仕事が変わってまた時間的に余裕ができたので、今年は9月に素数大富豪研究会を開催しました。

sig-prime-d.localinfo.jp
何を隠そう、私が首謀者です。

そして何を隠そう、この研究会を開催したいと考えたのは、アドベントカレンダー素数大富豪で遊ぼう会in札幌があったからです。


素数大富豪アドベントカレンダーは、「こんな素数あるよ」「こんなの作ったよ」「こんな楽しみ方があるよ」「こんな風に世界が広がったよ」「素数が好き!素数大富豪が好き!」という個人の発想や経験が集積される場となりました。その内容は、深く共感できるものからさっぱり理解できないものまでいろいろです。その多様性がとても面白いのです。

個人的にはゲームに勝つことに対してあまり執着がないので、戦略研究はさらっと流し見る程度だったりします。最近気付きましたが、数字がたくさん並んでいると自然と目を滑らせる癖もあるようです。逆に、「こんな風に遊んだよ」系の記事は大好きで、共感できるポイントを心に刻みながらじっくり読んでしまいます。*2

そして素数大富豪で遊ぼう会in札幌では、素数大富豪について語り合って意見交換をできる場ができました。人の意見を聞くのも面白いし、自分の意見や考えを聞いてコメントを貰えるのもすごく楽しい。そして何よりも「素数大富豪がなければ存在しなかったはずの世界」に身を置いているという感覚がとにかく面白い。

もっとこの世界に浸かっていたい、と思った時にたどり着いた結論が、素数大富豪研究会の開催でした。*3

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ただ、ここで気を付けねばと思ったのが、発表内容の偏りです。
素数大富豪のゲーム性に一番の魅力を感じる人ばかりが集まってしまうと、戦略研究に終始してしまうのではないか。アドベントカレンダーで面白いと感じた「素数大富豪の魅力の多様性」が発揮されきらないのではないか。*4
このことに関しては、自分が違うタイプの発表をするという以外にさほど対策も思いつかず、発表申込期間中はずっとハラハラしていました。しかし結果的にはいいかんじのバランスになってくれたのではないかと思います。どうもありがとうございました。

てなかんじで、素数大富豪のアレコレについてじっくり考え語り合い楽しむためだけの1日が実現できました。
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↑辻さんによるオープニングスライド。クラークさんかわいい。*5
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↑関さんによる招待講演「素数大富豪の数学的定義」。板書かっこいい!
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↑戦略研究から最も遠い立ち位置で発表してやろうという気持ちで作ったポスター発表*6

なお、素数大富豪研究会の内容や様子に関してはもりしーさんが書いてくださったブログなどご覧いただければと思います。
prm9973.hatenablog.com
もりしーさんは研究会の開催にあわせて強化合宿を開催してくれました*7
こういうレポートをちゃんと書けるところも心から尊敬します…。*8

ちなみに戦略研究に関しては、うちがあまり興味がない*9というだけで、ゲームを成長させるためには必要不可欠なものだと思いますので、ぜひ誰か素数大富豪勉強会とか開催してみてはいかがでしょうか。基本的なルールは崩さないままに人間がどこまでいけるものなのか、見てみたい気持ちはあります。



さて、今年やったことの話をしたので、ついでに来年やりたいことも書いておきます。


来年の目標は「Wikipedia素数大富豪のページをつくる」です。

素数大富豪」という名前はとてもキャッチーで興味を引かれますが、同時に、一部の人にとっては「難しそうですね」の対象になります。以前はまぁそれでもいいかなと思っていたわけですが、素数大富豪で遊ぼう会in札幌を開催してみて、素数大富豪というゲームにはうちが認識していた以上の魅力があることがわかりました。具体的には「素数ってなんだかわかんない」という人でも楽しめるだけの面白みが十分にあるということでした。

うちは、自分が出会った素敵なものはどんどん人に伝えていきたいと思うタイプなので、素数大富豪についてもいろんな人に知ってもらいたいと考えました。そして「素数大富豪で遊ぼう会」はあくまで「素数大富豪に興味を持ってくれる人をかき集めて(自分が)素数大富豪で遊べる場をつくる」ことが目的でしたが、それだけでは足りないことに気付いたのです。

素数大富豪」という名前に怯えてしまう人でも、素数大富豪で遊ぶことによって新しい楽しみに出会うことができる可能性がある。それなら、もっと積極的にハードルを下げて、いろんな人が挑戦しやすい環境を作ることはできないだろうか。

そんなことを考えていて、とりあえず手始めにやりたいのがWikipediaのページ作りなのです。易しい日本語で素数大富豪を紹介したい。多少マニアックなゲームに見えるかもしれないけれど実はすごく面白くて魅力的なゲームなんだよ、ということを発信したい。「やってみたら面白い」は確かにそうなんけど、だからこそやっぱり「やってみたくなる紹介」の場をもっと増やしていきたい。

まぁこのとおり文章を書くのはあまり得意ではないので苦労しそうだなとは思いますが、ある程度形ができれば加筆してくれる人も現れるだろうと思うのでなんとかがんばります。あ、もちろん誰かが作ってくれたページに加筆する形になっても一向にかまいませんので、先に作れちゃうぜっていう方がいれば作成よろしくお願いします。


あとは、素数大富豪研究会2019も開催します。2018に参加して楽しかったなーと思ってくださった方、あるいは楽しそうなのに参加できなくて残念だったなーと思ってくださっている方はぜひまたご参加いただければと思います。

ちなみに現在は、開催候補地に関する情報を大募集中です。

せっかく「研究会」という登録制のコミュニティを作ってしまったのでその繋がりを活用するということも考えたらいいとは思うのだけど、、その辺りは年が明けたらまた考えますね。


まだしばらくは素数大富豪に飽きることはなさそうなので、素数大富豪の楽しみがどこまで広がるのか、来年も引き続き注目しながら遊んでいきたいと思います。

*1:カレンダー冒頭のちょっと盛り気味の素数大富豪紹介文が「日曜数学クラスタ界隈で大流行中」→「世界の片隅で大流行中」→「流行がとどまるところを知らない」と少しずつ成長してるのが地味に面白い。笑

*2:2016年12月17日のラプラスさん「素数大富豪に出会ってから」とか、2017年12月14日のふみ川さん「数学アレルギーの私が素数大富豪に出会ったらアレルギーが治って生きるのが楽しい話」とか、好きすぎて未だに読み返します。

*3:また同時期に謎の「学会がやりたい」衝動に襲われたため、学術研究会の体裁を真似ることになりました。おかげさまで超楽しかったです。

*4:あとは、大学の教室を借用するにあたって情報数学系の研究会を装っていたので、これがただのゲーム会になっちゃ困るという事情も多分にありました。

*5:辻さんには「とにかく全体的に学会っぽくしたい」「学術的な研究会に参加したことはないけどなんとなくかっこいいイメージで」「とはいえ参加者には学会未経験者もいるから取っ付きやすさも大事」という勝手な要望だけを伝えて当日のほぼ全ての進行をお任せしたんですが、見事に学会とイベントのいいとこ取りのような会を実現していただきました。感謝です。

*6:ちなみにポスター発表ではもう1件、楽しみ方判定チャートに関することも発表しました。これは我ながらなかなか実用的だったと思ってます。 nisei.hatenablog.com

*7:もともと札幌勢でMathPower前に合宿がしたいという話があって、そこにたまたま研究会がぶつかったので日程を合わせてくれたという形です。3連休最終日の夜という変な日程になっちゃって申し訳なかった。。合宿はとても楽しかったのでまたやりたいです!判定員としての参加でもいいから!

*8:8月にあったロマ数札幌とか日曜数学会ミニin札幌とかもめっちゃ楽しくて参加レポート書きたいと思ったのに全部下書きに埋もれている。。悲しい。。そして素数大富豪研究会に関しても、10月中に出します、と言っていた研究会誌がまだできあがっていないのは本当になんと言ったらいいのか…生きてるといろいろあるなっていうのを考慮に入れた上で余裕をもった予定を立てないとダメですよ、みなさん。。

*9:うちよりもっと熱い気持ちを持ってできる人がいると思うという意味。