にせいの日記

「自分の好きなものってなんだろう?」という疑問を解決するために、気が向いた時に好きなことを書いてみて、「自分の好きなもの」をあぶり出そうと試みています。

日付がいいかんじの四つ子だったので素数大富豪オンラインで遊ぼう会してみた

821・823・827・829は、素数大富豪を始めると大半の人が覚える四つ子素数です。

ゆえに、素数大富豪プレイヤーは8月21日・8月23日・8月27日・8月29日を特別な日のように感じます(たぶん)。

さらに言うと、11・13・17・19は世界最小の四つ子素数です。*1

そういうわけで久々にこんなビラを作ってみました。
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いらすとやに四つ子のイラストがあったことにびっくりしつつ、日時をうまいこと四つ子で固められたことに満足して、実際にやってみることにしました。

4日間で延べ参加者数は23人くらい(うろ覚え)。
残念ながら初心者の参加はなかったけれど、毎回ちょっとずつメンバーが違って、チャットでもいろんな話ができて楽しかったです。

↓やってみてよかったこと

  • チャットでわいわいできて楽しかった
  • チャットで話すことで勉強になった
  • エンジョイ目的とすることで大会には誘いづらい人も誘えた
  • 最初から「1時間だけ!」と決めていたので負担が小さかった
  • オンラインだから外出先からでも自宅から全裸でも参加可能で楽ちん

↓どうしたもんかなと思ったこと

  • 初心者の人にオンラインに参加してもらうためにはもっと工夫が必要
  • 参加者が増えすぎると手札が減る →2デッキ(部屋9)使用で解決
  • 試合開始直後に新しい人が入室すると待たせてしまいがち
  • 無言で入って無言で出ていく人の存在が気持ち悪い(気持ちはわかるけど)
  • ぴよぴよ四つ子スペシャル」なんて名前をつけたから四つ子素数出すぞーって思ってたのに気付いたら語呂素数の探索に乗り出しちゃう自分がいる(どうにもできない)

↓個人的に出会った素数や教えてもらった素数合成数(メモ)

  • 旬の合成数:567=3×3×3×3×7(もちろん3の4乗でも出せます)
  • 黒い翼:961283(溢れ出す中二感)
  • 白桃ジューシィー:891010411(溢れ出す果汁)

というわけで、素数大富豪オンラインで今後何かを企画する方は参考にしてください。*2


最後に告知ですが「素数大富豪トーナメント マスプライム杯」やります!!


素数を駆使して勝ち上がれ!【素数大富豪トーナメント マスプライム杯2020】開催決定!

去年「開催できるのはこれが最後かもしれない…」と思いながらマスパーティ杯を乗り切ったわけですが、今年はオンラインと対面の併用という形でどうにか開催予定です。私は運営の一人として携わることになりました。エントリー数が奇数だったら出場もするかもしれません。

今年こそ最後かもしれませんが、素数大富豪好きのみなさんと盛り上げていければと思っています。まずはエントリーよろしくお願いします!

*1:世界とか関係ないけど

*2:本記事のタイトルのとおり今回は「日付がいいかんじだった」という理由で企画しただけなので、私はしばらく企画予定はないです。もし「今回はいいかな……」と参加を見送った人がいれば、後悔して今後の人生に活かしてください。

映画館で観る「映画 風の谷のナウシカ」がすごかった

風の谷のナウシカ」を、映画館で観てきた。

すごかった。本当にすごかった。
感動しすぎて、帰り道では全力で自転車をこぎ、海からの風を全身で感じて、そのことにまた感動していた。

「映画 風の谷のナウシカ」が、最高だった。


風の谷のナウシカは、昔から好きだった。

「尊敬する人は?」と言われたら一番にナウシカの名前が浮かんだ。
マンガは小学生の頃に読んだ。「皇弟」の読み方がわからんと思いながら、それでも重くて深い話をしているなぁと思いながら読んだ。いつか大人になったら読み返してもっと深く理解したいなと思った。
映画はもちろん、何度も観た

……と、思っていた。思い込んでいた。

しかし今日、映画館でこの作品を観て、初めて気付いた。

私が今まで観ていたのは、その多くが金曜ロードショーナウシカだった。

実家にいる頃は、周りの家族が洗い物をしたり、パソコンをいじったり、明日の予定について話しかけてきたり、そういう中で観る「金曜ロードショーナウシカ」だった。
一人暮らしになってからも、メールを読んだり、CM中にトイレに行こうとして若干遅れたり、少し先の休みの飛行機の予約をしたり、スマホゲームをしたりしながら観る、「金曜ロードショーナウシカ」だった。
妙にテンションの高いCMとか、むやみに感動させようとしてくる車のCMとか、そういうのが間に挟まる、「金曜ロードショーナウシカ」だった。

ストーリーはわかっている。何が起こるかは全部知っている。素敵な作品であることも知っている。
時々あるかっこいいシーンを観てわくわくしたり、腐海の美しさや恐ろしさに気持ちをはせる、それが私にとっての「風の谷のナウシカ」になっていた。

そんな私は、「映画 風の谷のナウシカ」を何もわかっていなかった。


映画館で観る「風の谷のナウシカ」では、あっという間にその世界に吸い込まれた。

事あるごとに涙が出た。
父を失ったナウシカ
壊されていく谷を守ろうとする人たち。
戦いの緊迫感。
「ラステル」に関しては名前が出る度に泣いた。
いろいろな人の感情に寄り添い、押し流された。

感情が揺さぶられる快感。
未知の世界に包まれる感動。

それから、どんな状況でも周りにきっちり指示を出すナウシカもかっこいい。
ユパ様も強すぎてかっこいい。ミトも好き。

映画は、たしかに漫画とは少し違う展開だけれど、映画として観てもとてもよくまとまっている。
人間のこと、環境のこと、戦争のこと、言い伝えのこと。
本当に内容が盛りだくさんで、これは映画館で、目の前の映画だけにしっかり向き合える環境だからこそ、やっと受け止め切れるものだったのかもしれない。

www.ghibli.jp

作品が公開された頃には、私はまだこの世に存在していなかった。
この企画を立案し、実行してくれた全ての人にお礼が言いたい。
生きてる間に、「風の谷のナウシカ」を映画館で観ることができて本当によかった。

そしてやっぱり映画館というものを応援したい。
私たちをまだ見ぬ世界に連れ去ってくれる映画館は、夢のような場所だ。
映画館でなら、興奮した大勢の人々と一体となることも、宇宙でひとりぼっちになることもできる。


話を戻すと、映画館で観る「映画 風の谷のナウシカ」はすごかった。

風の谷のナウシカが好きだ」って、今なら胸を張って言える。むしろ大きな声で言いたい。

近いうちに、今度こそ、漫画も読み返そう。

ロマンティック数学ナイト@オンライン #15

ロマンティック数学ナイト(通称:ロマ数)というイベントに参加しました。

romanticmathnight.org

ロマ数は、過去に「ロマンティック数学ナイトプライム@北海道 #2」「ロマンティック数学ナイトプライム@ゼータ」「ロマンティック数学ナイトプライム@筑波大学」に参加させてもらったことはありますが、本家は今回が初参加でした。*1

で、感想としてはめちゃめちゃ楽しかったので、久々にブログを書きます。

◎ロマンティック数学ナイトの良かったところ2つ

(1)いろんな数学の世界を垣間見ることができる

自分が大学を出る頃(10年前くらい)までの数学といえば、「高校までで勉強する数学」と「大学より先で勉強・研究する数学」の二つしかないイメージで、自分は「前者は特に抵抗ないけど好きでも嫌いでもなく、後者は自分には関係ない世界*2」という認識でした。しかしその後、「趣味で楽しむ数学」という第3勢力の存在を知り*3、敷居の低そうな数学イベントにちょっとずつお邪魔する形で、数学の世界の楽しい部分を知るようになりました。
今回のロマ数では、数学教育的な話と日曜数学的な話と遠い世界の話を全部聞くことができて、さらにそれぞれに(たぶん)別のジャンルの話をしていて、結果としていろいろな人が「自分にとって楽しい数学」に出会えるようなイベントになっていたと思います。

うちはトップバッターのmattyuuさんの1729の話で、これまで名前だけは聞いたことのあった「楕円曲線」をほんの少しだけ知ることができた気がして嬉しかったです。知識が増えた・理解したということではないけれど、自分の中に楕円曲線のイメージが一瞬入ってきて、「え、じゃあこれはどうなの??」という疑問が自分の中から湧き上がってくるのを感じてドキドキしました。

辻さんの話は発表より前に個人的に聞いていて、これもまた今まで無かった「2次体」という世界が自分の中に突然存在するようになって、非常に感動しました。「もう何年も耳にしながら理解できずにいたものがついに…!」という感動。世界は広ければ広いほどいいというわけじゃなく整数論の問題を解決するためにちょうどいいサイズの世界を考えちゃうとか、居心地の良いところを探す猫みたいですごく好きです。当日の発表も、いつものように楽しそうで良かったですね。

他の発表でも「図形を特徴で表記する」「点の移動の関係性を結び目で分類する」などの発想を知ることができて、とても面白かったです。

(2)「わからない」を楽しめる

司会のタカタ先生を中心として、イベント全体が「わからないでも楽しんでいいんですよ!」というメッセージを発信し続けてくれているから、内容がさっぱりわからない発表でも安心して楽しめます。自分の全然知らない・興味のわかない世界でも、こんな世界を面白がる人もいるんだなぁ・楽しそうだなぁという気持ちで眺めればよいのです。
オンライン開催ではさらに、周りの人の目を気にする必要が一切無いので、よりリラックスして楽しめました。(会場だと周りにあわせて笑ったりリアクション取ったりした方がいいのかなとか気にしてしまって疲れるもので…。)

◎オンライン開催の良かったところ3つ

特に今回はオンライン開催というのが個人的にはとてもありがたいことだらけだったので、むしろ感想のメインはこっちです。

(1)交通費がかからない

今回のロマ数は、tsujimotterさんとmattyuuさんが発表されると聞いて参加しました。ただ正直、オフラインだったら9割方参加しなかっただろうと思います。

だって参加費に加えて往復の交通費で3万円だよ?さらに移動時間が約6時間。1泊以上で宿が必要なら宿泊費もかかる。数学が大好きだったり他の用事もあったりすれば参加は検討するけど、それでも学生さんにはなかなかオススメしづらいし、「ちょっと興味ありそうかなー」くらいの人を誘うなんてありえない。

こんなことを考えて、結局ローカルなイベントを開くということは、他地方からの参加者のチケットに数万円を上乗せする行為なんだなぁと改めて思いました。
特に、そのジャンルに強い興味をもつわけでない「ライト層」を対象とするなら、参加のハードルは下げられるだけ下げるのが望ましい。今までは「各地域で開催する」ことがその方法の主だった(と思い込んでいた)けど、「オンラインでできることはオンラインで」が当たり前になったこの世界では「オンライン開催」が手段のひとつになったんですね。

なお、今回はあまりに楽しかったので、応援の気持ちも込めてオリジナルグッズのパーカーを購入しました。それでも交通費の6分の1。ありがたや。

(2)とにかく参加が楽

Zoomが使える通信環境さえ整っていれば、ちゃんとした服を着る必要もないし、荷造りする必要もない。ごはんを食べるのもトイレに行くのも自由。寝転がって観ても、合間に何かしながら観てもいい。*4
こんなに楽なら、他の人をお誘いする(参加をオススメする)ことも気軽にできちゃうなぁと思いました。

(3)ツイートしやすい

通常のイベントではどうしても前方のスライドを観ながら話を聞くので、手元でツイートしたりメモをとったりするのが大変だけど、同じPCで視聴画面とtwitterを開いておけば気持ちのままにツイートできるし、スクショも楽々です。
ツイートできると何が良いって、発表中に他の人の感想や考えてることを読んで理解を深めたり面白がったり、自分の発言に共感してもらったりできるのが楽しいんです。さらに、自分がどんなことを考えたかがちゃんと記録に残ってくれるのも面白い。今回は、終了後や翌日になってからも振り返って楽しみました。

◎その他雑感

そんなわけで、昨日はとても楽しかったです。ありがとうロマ数。ありがとうインターネット。

終了後はすぐ現実に戻ることができず、数人でZoom二次会をし、ごはんを食べながら振り返ったりしました。イベント後の余韻を楽しむための二次会も、お店を探す必要もなく開催できて楽ちん。

あと、これまでの「会場でやっているイベントをオンラインでも配信します」というイベントでは、進行がやはり会場にいる人優先になりがちでオンライン視聴者は「蚊帳の外」感が拭えませんでしたが、参加者が全員オンラインだとその点も満足度が上がって良いなぁと思いました。

うまく締まらないけど今日はここまで。


*5

*1:「プライム」というのは、ロマ数のフランチャイズ版みたいなやつらしいです。中身がどんな風に違うのかは本家を知らないからよく知らない。

*2:特に大学1年で罹患した線形代数アレルギーはまだ治ってない…

*3:この点に関しては、「日曜数学」という名付けの力が本当に大きいと思う

*4:目的の発表以外は半分BGM気分で作業できるかなと思って参加したら全部面白くて並行してやろうと思ってたことが全く進まなかったけど悔いはない。。

*5:最後に、ロマ数のことからは少し離れて、ここ最近でオンラインイベントの開催について思ったことを少しメモ。 まず、なんのためにやるのか・どんな人に参加してほしいのか・どんな空間を作りたいのかということは(オンラインで開催するかどうかに関わらず)よくよく考えて共有することが大事。「やろうと思えばなんでもできる」からこそ、目指すところをちゃんと見定めないとイベントの個性が死に、他の企画との差がわからなくなる。 現時点でのオンライン開催で一番大変そうに思えるのは、配信環境の整備。複数の人が関わるものであればリハーサルは必須。不安があるなら動画の活用も手なのかも。 参加費は、場所代が無い分取らなくても済むのかもしれないけど、それよりは少しくらい取った方が参加者側も「せっかくだからできるだけ楽しもう」という心理が働くので、イベント自体にも良い影響を与えるのかもしれない。今回のロマ数の「学生観覧無料」も良い手だったと思う。どれだけの責任に応えられるかは要検討。 あと、イベントが終わった後に余韻に浸れるような工夫もあると参加者には優しいのかもしれない。アンケートとかは直後に配信したら回答してもらいやすい…かも? それからオンラインベースでの企画準備は相手が何をどこまで考えているのかがわかりにくいから、通常よりも密に連絡を取り合うことを心がけたいし、その上で信頼できる人と組むのでないと大変かもしれないと思う。顔見て話せるならその機会は設けた方がいいけど、そればかりに頼ったらたぶんだめ。 今のところ特に新しいイベントを企画する予定はないけれど、もう少しいろんなイベントを見て勉強して、いざというときにやりたいことができるようにしておきたい。

素数大富豪のことを振り返る

この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2019の25日目の記事です。

今年もついに素数大富豪 Advent Calendarが最終日を迎えてしまいました。
序盤、今年こそは25日全部埋まらないんじゃないかと思われたわけですが、終わってみれば今年も熱い記事がたくさん生まれましたね。

本来は最終日の責任として今年の全記事を振り返ったりしたかったんですが、案の定まだ読み切れていないので、断念してゆるーく雑感を書き連ねたいと思います。ヘタしたら今年のカレンダーに投稿された記事の中で最もあっさりした記事になるかもしれませんが、締めのお茶漬けくらいの気持ちでさらっと読んでください。*1

素数大富豪忘年会をしました

一昨日は、札幌で昨年に引き続き2回目の素数大富豪忘年会が開催され、ごはんを食べお酒を飲みながら今年の素数大富豪について語らいました。めちゃめちゃ楽しかったです。幹事のもりしーさん、いつもありがとう!!

食料は基本的に各自持ち寄りだったんですが、某素数大富豪ファミリーさんからの差し入れが今年も素数すぎました。ありがとうございました。来年はうちもきっと何か素数に関係するものを持っていきます…!

さて、忘年会の話題は、もちろん素数大富豪のこと。

写真の左側の方に並んでいるのが、今年あった素数大富豪関連のイベントです。
ちなみに「しざさら」というのはしざさらさんが札幌に来て素数大富豪をしていったというだけの出来事なんですが、あまりに連日連夜 素数大富豪ばかりをしていたのでイベントとして認定されました。笑

個人的には、マスパーティ杯が(主に体力面で)大変だった…
素数大富豪研究会も(主に精神面で)大変だった…*2

流行語大賞は文句無しの「合成数カマトト」です。最近のトレンド素数のことも含め、このあたりのことは既に3日目にもりしーさんが語ってくれているのでみなさんご存知のことでしょう。

◎何が起きたかは記録しないと消えていく

さて、忘年会で挙げられた出来事というのは主に忘年会参加者が深く関わったものだけなので、当然、世界全体で見たらもっといろいろな企画があったと思います。

そういうの、みんなの力で記録して整理して残していきたいよね、と思って今年の素数大富豪研究会で始めた企画(プロジェクト)がこちらになります。

docs.google.com

この年表は誰でも書き込み自由になっていますので、素数大富豪関係のイベントを開いたぞ!とか、友達と集まって素数大富豪をやったら面白いトレンドが生まれたぞ!とか、何か印象的な出来事があったらぜひ書き込んでください。

迷ったら書くの精神でOKです。

また、もちろん素数大富豪関係で過去に起きたことなどを知りたい場合も活用してください。
ただ、見てもらえばわかるように、これはみなさんの善意により編纂されている年表です。情報源は出来る限り示すようにしてもらっているので、大事な場面で使う情報に関してはしっかり元の情報も確認してください。
そして、例えば何かの誤りや追加情報を見つけた際には、ぜひ行を追加して、後の人類のために情報を書き加えてあげてください。

◎最後に、個人的な振り返り

1年前は「素数大富豪オンラインが過疎なのさみしいから素数大富豪オンラインデーやろうよ」と言い出して、3ヶ月くらいやってみたりしていました。
その後、なきゃのさんにより企画されたオンライン大会のおかげで、素数大富豪オンラインはすっかり素数大富豪プレイヤーの遊び場として親しまれるようになりました。

それから、Wikipediaのページも欲しいな〜と書いていて、なんやかんやで5月にはページを作ることができました。
ja.wikipedia.org
素数大富豪」で検索した時にはちゃんと上位に出てきてくれるし、少しずつですが加筆もしてもらえていて嬉しい限りです。

こうして振り返ってみると、「こんなのあったらいいな」「こんな風にできたらいいな」と思っているものが、実は同じように思っている人がたくさんいたり、発信してみると思った以上に多くの共感を集めたりということは、本当によく起こる出来事なんだなぁと実感します。

やってみたけどうまくいかなかった企画だってもちろんあるけど、それによって人に迷惑をかけたり傷つけたりということがなければ別にいいと思うし、来年もこの調子でいろんな人がいろんな企画を立てて素数大富豪の世界を盛り上げていってくれたらいいなと思います。

そんなわけで、最後は2020年の目標を語って終わりにしましょう。
私は、素数大富豪用のトランプを開発したいです。素数大富豪研究会で素案は出して意見などもいただいたので、あとはがんばるだけだなというかんじ。
あと、裾野を広げるという意味で、そろそろ有名人・芸能人に素数大富豪で遊んでみてもらいたいですね。


あなたの来年の目標はなんですか?


 

*1:私は24日までに投稿された記事を読んだだけでお腹いっぱいではち切れそうです!みんな熱すぎる!!

*2:アドベントカレンダーを読み返したら研究会からまだ1ヶ月も経ってないんですね…遥か昔のことのようにしか思えないのに…

「自分の住む地域では素数大富豪関係のイベントがない」とお嘆きのあなたへ

この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2019の15日目の記事です。

14日目はせきゅーんさんによる合成数出しにおけるルール変更案 - INTEGERSという記事でした。
合成数カマトトに関しては、素数大富豪にのめりこんでいる人達の中で最近一番話題のトピックスだと思うので、未読の方はぜひチェックしてください。ちなみに私はカマトトとかしても何も活かせないタイプのプレイヤーなのですが、合成数カマトトについては全然別の方向から思うことがあるのでこの機会に注釈欄に書き残しておきたいと思います。*1*2*3


さて、本編です。

素数大富豪に特化したイベントとしては、大学祭等のイベントに出展されるものの他、「素数大富豪で遊ぼう会」「素数大富豪研究会」などが各地で開催されていますが、未だその開催地域は限られており、全国にはまだまだ存分に素数大富豪ができていない人がたくさんいることと思います。
また、素数大富豪関係のイベントが、飛行機を乗り継いでいかないといけないような遠方でばかり開催されて辛いという方もいるかもしれません。

そこで今日は、素数大富豪で遊ぼう会の立ち上げの経験から、こんな風にしたらいいんじゃないかなという私の考えをまとめてみました。誰かの何かの参考になれば幸いです。*4

1.まずは友達を誘う

少なくとも1人以上の友人と、1組以上のトランプと素数判定機があれば、「会」はすぐにでも開けます。*5
参加してもらう友達については、初めから素数大富豪に興味津々である必要はなく、少しの好奇心や優しさからお付き合いしてくれる人であれば十分です。同じレベルで遊ぶとより楽しいと思うので、できれば3人以上で集まるのがオススメです。
ただし、途中で「素数大富豪ばっかりやってても飽きるから他のゲームやろう」とか言い出す人は、今回の計画においては有害なので、そっと対象から除外しましょう。*6

2.イベントとして告知する

イベント名をつけて、SNS等で日時・場所を告知しましょう。

イベント名は、開催趣旨と地域がはっきりとわかるようにします。「素数大富豪で遊ぼう会in○○」でもいいですし、独自の名前をつけてもかまいません。ただ「数学ゲーム会」とかつけてしまうと数学好きの人しか興味を持ってくれませんし、ここでは素数大富豪」というキャッチーな名前を存分に活用することを強くオススメします。こうすると、たまたま素数大富豪という名前が気になって検索した人に見つかりやすくなりますし、他地域で素数大富豪が大好きな人の目にもとまるようになります。

日時は、開始時間と終了時間をはっきり示した上で「遅刻・早退OK」「飛び入り・初心者大歓迎」と明記すると、参加のハードルが下がります。

場所は、自宅以外のどこかにしましょう。素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、初回は飲食店(カフェ&居酒屋)で開催しました。
お店でやるメリットは、参加費が各自の飲食代しかかからないので、納得感があるということです。
デメリットとしては、人数が多くなったり時間が長くなったりするとお店に迷惑がかかる可能性があることです。雰囲気を大事にしていそうな喫茶店ではなく、学生を歓迎してくれそうなを探しましょう。ボードゲームなどを置いているような少しごちゃっとしたカフェがあればベストです。また、居酒屋では十中八九カードが汚れますので、100均などでどうなってもいいトランプを買っていくのがオススメです。
もちろん、勝手に集まってトランプをやっていてもいいようなスペースが近くにあればそこでやってもかまいません。ただし、初回から有料で場所を借りると、参加者が少なかった時に悲しい気持ちになり、次に開催するのが億劫になります。最初の数回は「最初に誘った友達しか集まらなくてもOK」の気持ちで準備しましょう。*7

大切なのは、最初から多くの人を集めることではなく、「飛び入りで参加しても歓迎されるイベントがこの地域で開催されている」という情報をできるだけ多くの人に知ってもらうことです。

1で誘った友達には「もしかしたら知らない人が来る可能性もあるかも?たぶん来ないと思うけど」くらいに伝えておきましょう。

3.実施状況をwebに公開する

開催したら、必ず素数大富豪をプレイしている様子を写真に撮りましょう。多くの人が参加しているように見せるため、会場全体の写真は人が一番集まっている時に撮ります。参加者が撮影NGの場合も、さすがにトランプの写真だけでは味気ないので、手などが映り込むようにすると人間味が出て良い雰囲気のイベントに見えます。

公開の形は、なんでもかまいません。素数大富豪界隈は今のところtwitterかブログが多いように思います。facebookは、外の人の目に触れづらいのであまりオススメできません。*8
得意な人はyoutubeなどで動画にして公開してもいいですが、なるべく開催してからすぐに公開できる方法にしましょう。何人くらいでどんな雰囲気でやっているのかがわかるように、写真をたくさん使えると良いです。

知り合いもいない初めてのイベントに参加するとき、その参加者にとっては発信されている写真や記事だけが唯一の情報源になります。「良く見せたって仕方ない…」などと思わず、なるべく参加しやすい雰囲気に見えるよう工夫しましょう。

4.継続して開催する

イベントの信頼度というのは「人が集まっている」「会の内容がわかる」「何度も開催している」の3点で大きく上がります。ここまで、友人を誘って人を集め、webで会の内容を公開してきたので、あとは回を重ねればよいだけということです。頻度としては1ヶ月に1回くらい開催できると理想的です。*9
メンバーは毎回同じでもいいですが、新しく誘える友達がいればぜひどんどん誘いましょう。そのうち、初心者への説明スキルも自然と上がっていきます。

そして、もしイベント情報を聞きつけて参加してくれる人が現れたら、きちんと自己紹介をして、参加者同士が積極的にコミュニケーションをとるよう気を回しまくりましょう。
「誘われて参加した友人」はあなたが誘わなくなった瞬間に来なくなる可能性大ですが、素数大富豪のイベントと聞いてわざわざ足を運んでくれた参加者」はとっっっても貴重です。決して、相手がこちらに馴染んでくるのを待ってはいけません。同じイベントに参加する一員として、大歓迎しましょう。

ちなみに2017年2月11日に始めた素数大富豪で遊ぼう会in札幌で、初めてweb経由で情報を得て自分から参加してくれる人が現れたのは2回目(2月下旬)、完全に面識のない人が参加してくれたのは5回目(4月下旬)でした。*10

5.辛くなったら信頼できる人に任せてみる

何度も開催していると、なかなか新しい人が集まらず、古参の友人はだんだん飽きてくるという時期がやってくるかもしれません。こんな時期が来てしまうと、精神的に辛いです。自分のやっていることは自己満足でしかなくて、ここで終わりにしたって誰も困らないんだろうなーなんてネガティブな気持ちになったりもします。

そんなとき、もし信頼できる人が1人でもいれば、その人に代わりに開催してみてもらいましょう。やってもらうことは最低限でかまいません。ここまでやってきたルーティンの3分の1くらいを引き継いでもらえればいいかなという気持ちで投げてみましょう。そして、自分は参加者として参加します。
そこでもし「やっぱり自分ならこうしたい」と思ったら、その気持ちを大切にして、また次からは自分で主催しましょう。
もし「このイベントには参加しなくてもいいかな」と思ったら、元々のイベントが自己すら満足させられていなかったということに気付きましょう。

イベントなんて自己満足でいいんです。人のために開くイベントは続きません。ぜひ、自分が参加者になったときに楽しい・また参加したいと思えるイベントを作りましょう。

6.素数大富豪の全国規模のイベントに参加してみる

4までのようにしてイベントの開催と発信を繰り返していると、例え参加者が大幅に増えることはなかったとしても、素数大富豪界隈の人達の耳には必ず入ります。その辺りで、少し足を伸ばして、他の人の開く素数大富豪イベントに参加してみましょう。大会でも交流イベントでも、なんでもかまいません。「○○(地域)で素数大富豪会やってます」と自己紹介したら、少なくとも素数大富豪マニアのような人達(もりし●さんとかはなぶ●んさんとか)は知ってくれていると思います。

ここでは「自分の地域にも素数大富豪コミュニティが存在して活発に活動している」ということを他のイベント主催者にアピールすることを目標にします。
もし幸運にも発表するような機会があるのであれば、積極的に自分の地域の会の様子を発信しましょう。素数大富豪ではコミュニティによって出される素数の傾向が異なることが指摘されているので、「よく出る素数」「最近流行った素数」などを紹介しても面白いかもしれません。

「あの地域にも熱心な素数大富豪プレイヤーがいて、他地域でのイベントにも参加したい気持ちがあるらしい」とわかれば、きっと次に何かの開催を検討する際には、場所や日程の候補を絞るにあたって、アクセスしやすさも考慮してもらえるはずです。

7.新企画を立ち上げてみる

素数大富豪は、考案者は存在するものの、誰のものでもありません。やりたい企画があれば自分で開催するのが一番手っ取り早いです。
6までやってダメなら、より大きいイベントを自分で作っちゃいましょう。


はい、以上です。
ここまで書いてみて、結局私から贈れる言葉は「自分でやろう」の一言に尽きるということに気付きました。

素数大富豪をやるには、トランプと素数判定機だけあれば十分です。しかし、イベントにするに当たっては、場所・プログラム・小道具・説明方法・進行方法・規模など様々な工夫が考えられます。そこが素数大富豪イベントを作ることの面白さのひとつでもあるように思います。

あとひとつ断言できるのは、あなたが今 素数大富豪を楽しい・好きだと感じているのであれば、他の人にその素数大富豪の楽しさを伝えられることは本当に楽しいです。

迷うくらいならやってみましょう。きっといい素数大富豪友達に出会えます。
*11


素数大富豪 Advent Calendar 2019、明日16日目はicqk3さんの「絵札2枚可変型、特に9枚11桁(予定)」です。なんだかまた強くなれそうな予感がしますね…!



 

*1:まず、個人的には合成数カマトトが嫌いなんですが、その理由は全然合理的なことでもなんでもなく、ただ「数のことを大事にしてないかんじがするから」です。特に、何も考えずに並べられて素因数や指数として出されたような数が可哀想。だって、出した人ですらその数には何の期待もしてなくて、一瞬で流されてしまうんでしょ?そんな光景を見ると、命を奪われ人間の食卓に並べられたにも関わらず食べられることもなく捨てられる肉や魚や野菜を見る時と同じような気持ちになります。。そこはせめて全部素数にするとか!楽しい語呂にするとか!しようぜ!!って内心思っていたりします。この気持ちがうまく言葉にできなくて、たまに合成数カマトトを見ると「ダサい…」とか言っちゃうんですが、それは卑怯というよりは非道な行為だと感じて(≠考えて)いるからなのです。気分を害されたらすみません。

*2:あともうひとつ関連して、こういう話をしていてたまに感じるのは、素数大富豪に関しても、キリスト教カトリックプロテスタントのように、複数の考え方が混在しているなぁということです。まぁキリスト教に例えるのが適切かはここではどうでもいいんですが、「この世界の創造主である関真一朗氏が定義したものこそが真の素数大富豪である(※改良してもいいけど関さんの定義や意図から外れるのは違うでしょ)」と考える場合と、「素数大富豪とは、関真一朗氏の考案した、素数を取り扱うトランプゲームである(※改良の余地はあるかもしれない)」と考える場合では、ルールの改変への許容度が異なっていて、この辺りをきちんとお互い認識した上で話し合わないとそもそも論点が定まらず議論が平行線になったりします。ただ、前者で神格化されている関さん自身が率先して後者の立場を示してくれているから、ルールに関する話題は大いに盛り上がるし、素数大富豪はまだまだ進化するんだろうなと思います。ちなみにうちはたぶん前者寄りで、「自分の感性に大きな影響を与えた素数大富豪」というものへの愛が強すぎて、素数大富豪をひとつのゲームとして客観的に見ることが難しくなっている自覚があります。素数大富豪は私にとって、自然数という友達を作って世界を広げてくれた恩人(恩ゲーム)です。

*3:あとあと、カマトトゴツ美(KA0TT523/13101010523)っていう素数が最近イチオシなのでぜひみんなカマトト使って10を集めて出して見せてください。
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*4:他にも素晴らしいイベントを開催している人はたくさんいるので、偉そうなこと言える立場では全然ないのは承知してるんですが、素数大富豪関係のイベントを立てることに関して文字で発信している人がまだあまり多くないので、思うことを書いてみた次第です。ちなみに素数大富豪で遊ぼう会in札幌は2018年からもりしーさんに引き継いでもらっています。素敵な後継者が見つかって私は幸せ者です。

*5:友達がいない人は、まず何繋がりでもいいので友達を作りましょう。トランプは108円で買えます。素数判定は、無料スマホアプリかウェブサイトが便利です。

*6:もちろん「似たようなゲームをいろいろやって楽しみたい」というのであればかまいません。あくまで「素数大富豪に特化したイベントを育てる」という目的においては邪魔になるという話です。

*7:素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、初回がカフェ&居酒屋、2回目が北大内のカフェ、3回目は北大内の学生向け施設のロビーで、4回目に初めて場所を借りて参加費を設定しました。

*8:facebookは、実施状況の報告には不向きですが、地域で実施するイベントの宣伝としてはなかなか良い仕事をしてくれます。素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、できるだけ告知の露出を増やそうとfacebookにもイベントページを作っていて、そちらを見て参加してくれる人もちらほらいました。また、facebook経由で来る人はだいたい好奇心が旺盛でイベント参加慣れしているので、リピーターになるかはともかくとして、参加したらそれなりに楽しんでくれる人が多い印象があります。

*9:素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、私が素数大富豪中毒真っ盛りで開始したイベントだったので楽しくてだいたい月2で開催していました。仕事も繁忙期で残業続きだったはずなのにどうして実現できたのかはもはや不明ですが、この時期はしっかり準備して中身のクオリティを上げるよりもとにかく会を開いていろんな人と素数大富豪をやることが必要だったし、結果的にはそれが良い方向に働いてくれたかなというかんじがします。

*10:参考になるかは不明ですが、素数大富豪で遊ぼう会in札幌の初回から何回かの実施報告を貼っておきます。今自分で見ると好き放題に試行錯誤してて楽しそう。 nisei.hatenablog.com nisei.hatenablog.com nisei.hatenablog.com nisei.hatenablog.com nisei.hatenablog.com

*11:無理なら諦めて札幌に来てください。いつでも待ってます。もりしーさんが。