593(コックさん)素数
この記事は、素数大富豪アドベントカレンダー18日目の記事です。
素数大富豪 Advent Calendar 2016 - Adventar
17日目はラプラスさんの「素数大富豪に出会ってから」でした。
laplacerecollection.hatenablog.com
素数大富豪を通して、素数だけでなく、人とも出会っている高校生のお話でしたね。
文章から溢れる愛と、自ら積極的に素数大富豪人口を増やしている姿勢と行動力に感銘を受けました。
うちもがんばろう。
◎593(コックさん)素数
593という数があります。もちろん素数です。
私は勝手に「コックさん素数」と読んでいます。語呂合わせです。
コックさんといえば、かわいいコックさん。
ということで今日は、コックさんの仲間の素数達を少しだけ集めてみました。
黒字で出てくる数字は全て素数大富豪で出すことのできる素数ですので、よかったら覚えて使ってみてください♪
◎語呂合わせだっていいじゃない
ただの語呂合わせか…とがっかりされた方のために、もう少しだけお話しましょう。
素数大富豪にハマるきっかけの第一歩として、自分だけの素数を持つことがあります。
自分だけのお気に入りの素数があれば、「この素数を出したい!」という気持ちで素数大富豪をプレイすることができますし、それで実際に出すことができると、ものすごく嬉しいです。
つまり、お気に入りの素数を持つ人は、素数大富豪にハマりやすいということです。
数学に詳しい人は元々、フィボナッチ数列だとかゼータ関数の分子だとか、そういう形で、自分だけの愛すべき数を持っていることが多いです。しかし、素数大富豪をプレイする人の中には、そんな知識のない一般人だってたくさんいます。というか、いてほしい。
そんな一般人が「自分だけの素数」を見つけるために有効な手段が、語呂合わせであるとうちは思っています。
数式に馴染みのない一般人でも面白い語呂合わせの数を見つけることは比較的簡単です。そしてその数が素数であれば「自分だけの素数」になるのです。
また、語呂合わせは簡単に派生します。
前述の593もそうですし、例えば類似のものには、893(ヤクザ)関係の素数があります。
893(=19×47)は素数ではありません。
しかし、8933(ヤクザさん)は素数です。
41893(良いヤクザ)や4971893(良くないヤクザ)は素数です。*1
こうやっていくつか例を示されると、「じゃあこれは…?」と思って考えたくなってしまうのが人間です。
「よいヤクザヤクザヤクザ」も。
— Taketo Sano (@taketo1024) 2016年10月28日
41893893893なんて数、素数大富豪と語呂合わせがなかったら、素数判定をするどころか、数として出会うこともきっとなかったでしょう。
こうしてまた、自然と「自分だけの素数」を増やしていくことができるのです。*2
ちなみに、593の話に戻りますが、6桁までの数に限定しても、末尾に「593」のつく素数は197個あるそうです。*3今回あげたのはそのうちの25個だけなので、よかったらみなさんも探してみてください♪
さらに言うと、語呂合わせで覚えられる素数は、他の人とも共有しやすいという利点があります。
素数大富豪の場は、勝負の場であると同時に、参加者みんなで素数との出会いを楽しむ場でもあります。そしてそんな場で自分のお気に入りの素数の紹介をすることもまた、素数大富豪の楽しさのひとつです。
「あの時に○○さんが出してた」といったような特定の場面の、限られた人としか共有できない話じゃなくて、単純に語呂が良い・覚えやすい・面白いといった理由で、話をして、共有できます。
聞いている側としても、前提知識なしで受け止めることができるので、親しみやすいし、覚えやすい。
つまり、語呂合わせは探しやすい・覚えやすいだけにとどまらない、素数大富豪を盛り上げることができるツールのひとつなのです。
色々書き並べてみましたが、つまるところ、「自分だけの素数を見つけて素数大富豪で遊ぶことの楽しさを多くの人に味わってもらいたいし、そのためなら、きっかけが語呂合わせだっていいじゃない」というのがうちの想いです。
< ただパワポといらすとやで遊んで面白がってるわけじゃないのよ!
◎関連エピソード:593との出会い
最後に、うちが593という素数と出会った時のことをあわせて綴っておきます。
それはある日、数学の師であるtsujimotterさんに素数大富豪の戦いを挑んだときのことでした。
それぞれに11枚ずつカードを配った後、tsujimotterさんが最初に出した手は、41333でした。
いきなりの5枚出し。しかも素数。
そして、これに対して、負けてはいられない!と出したのが、69593でした。
そう、「ロックコックさん」です。
相手のファインプレーに見事報いるという、とても素敵な出会いでした。
なお、この喜びに浸るのも束の間、tsujimotterさんは8871113(887JK)という素数を繰り出してきました。*4
tsujimotterさんの手札は残り1枚。
これは、出さないわけにはいかない…!
熟考の末、私は12761213(Q76QK)という素数にたどり着きました。
しかも、残った手札は2!!
tsujimotterさんは5を残していたので、やっぱり出さなきゃ負けていた。
普段は3枚出しでもよく失敗するのに、こんな良い勝負はめったにないだろうと、終了後はお互いを大いに讃えあいました。たくさんの大きな素数との出会いがあった、たぶん、今年で一番良い試合だったんじゃないかな。
さて、素数大富豪アドベントカレンダー、明日はHaru Negamiさんの「山道を登りながら考える、脳トレとしての素数大富豪の可能性について。」です。
まだまだ出てくる、素数大富豪の可能性…!