にせいの日記

「自分の好きなものってなんだろう?」という疑問を解決するために、気が向いた時に好きなことを書いてみて、「自分の好きなもの」をあぶり出そうと試みています。

ナゾガク2015参加報告

ふと思い立って、ナゾガク2015に参加してきました!

nazogaku2015.jimdo.com

 

参加のきっかけ・目的

正直これまでは【リアル脱出ゲーム=SCRAP】ということから「それ以外の団体なんて所詮は二番煎じでしょ」「大したレベルでもないんでしょ」くらいに考えていました。(それはSCRAPの戦略なのかもしれないけれど…)

しかし最近、自分の周辺にも「謎、作ってみない?」という気配が忍び寄ってきまして、どうせ作るなら中途半端なものは嫌だから、とりあえず世間の動向を勉強しよう!ということで今回のイベント参加を決めました。

あと、謎解きは連続で解きすぎるとパターン化するというか、「たまにやるから楽しい」というかんじがある気がします。そのため、謎解きの快感を得たいからといって再挑戦不可のSCRAPの公演を期間をあけずにいくつもハシゴするというのは、とてももったいないことのように感じて…その不満を解消する機会がコレだなと感じました。

きっと今後も札幌では遊べないであろう各団体の公演を存分に楽しみ、謎解きについて勉強するというのが、今回の参加目的でした。

 

イベントの参加システム

事前にe+で入場券(1,500円)を購入。

あとはイベント公演、周遊謎、ステージイベントなどがあるので当日行って好きなものに参加する。

イベント公演については事前予約枠みたいなものもあるところはあったらしいのですが、事前に下調べなどしている暇はなかったのでうちは運を天に任せました。

 

以下は各公演・イベントの感想です。

自分が謎のひとつも作ったことがない人間だということは自覚しつつ、あえて一参加者として偉そうに色々書いてみました。中の人達の目に触れることはないだろうと信じて(^^;)


イベント公演感想

*「絶体絶命の300秒」マスタッシュ×One Shot Label

なんだかすごく人気だったようなのだけど、初回の予約システムが意味不明すぎたので、その後は予約を取ること自体を諦めてしまいました。残念。

 

*「がっしゅく!」ブリケ!(1000円)

ふらりと通りかかったら「残りあと一枠!」と言われたので、即予約。
今回、一番最初に参加したイベントでした。
シチュエーション、会場作り、ストーリー、謎、どれを取ってもとても楽しかったです。
スタッフの方々含め、雰囲気がとても良い。

ヒントは少し多めだったけど、常に和気あいあいとした雰囲気でゲームが進み、十分に楽しめました。
脱出は…少し時間オーバーしてた気もするけど、一応成功になるのかな?最初から最後まで笑顔にしてもらえて大満足でした(^^)


*「ギドロ」AnotherVision(500円)

今回唯一、参加前に存在を知っていた謎解き制作集団。たしか東大拠点だったはず?
こちらも抽選システムはごちゃごちゃしてました…。場所も時間も人手も足りなかったようで、スタッフ同士もモメてた…。
しかし無事当たったので、参加♪
学生団体だからこそできるのであろう、くだらない面白い設定&ストーリーと、適度な謎。
15分+αという短時間ではあったけど、十分に楽しめました。
欲を言えば、やっぱり4人ではなくて、規定人数の3人でやりたかったかなぁ。
一緒に入った人で「パズルなら私に任せてください!」的な人がいてちゃっちゃと謎をかっさらって行ったので、所々展開がよくわかりませんでした。
結果も脱出失敗だったし。。うーん。。

 

*「妖精ウォッチ」EFG(800円)

謎解きの仕掛けと、複数人で協力しないと解けないという状況設定は良かったです。
なるほど、この技術をこう使うのか!というかんじ。
謎を解くのにチームプレイが求められるのは、やっていくうちに一体感が出るので良いなと思いました。

 

*「大阪滅亡からの脱出」レモンデイズ(800円)

視点は面白かったのだけど、内容は正直よくわかりませんでした…。どうやら「地球滅亡からの脱出」というSCRAPの公演の続編パロディ?らしい。よく知らないけど。
一緒に入った人達が熟れた人達ばかりだったせいもあってか、どんどん話が進んでゆき、ついていくので精一杯でした。
手持ちのヒントがひとつだったこともあって、できればもうすこし少人数(4人くらい)でできたらより各人の出番があったかも
しかし最終的にはリーダーとなった人の力で見事成功。プロかと思った。笑
「謎の解き方」を求められるというシチュエーションはなかなか新鮮で面白かったです。

 

*「ビー・ロック・ハイスクール」PROJECT LOCK(1000円)

出演者のキャラクターの濃さに惹かれて、空きを見つけて飛び込んでしまいましたw
規定人数より1人少なかったせいか、スタッフさんがめちゃめちゃヒント出してくれていた気がする。。
謎は面白いものがいっぱいありました。正直、もうちょっとじっくり考える時間があっても楽しかったかなと思う。終了後にもう少しねばって噛みしめたらよかったかな。。

 

周遊謎 感想

周遊というのは、会場内に貼ってある謎やヒントを見て探して歩き回って謎を解くというタイプのものです。
普段は街中とか、島とかでやられているようなかんじ…なのだと思う。たぶん。
うちにとっては初体験の謎解きでした。

 

*「ナゾトキレクリエーション」きまぐれボックス (300円)

有料の周遊は5種類あるようだったんですが、なんとなく貼ってあるポスターが一番可愛い雰囲気だったのでこちらをチョイスしました。
初めての周遊、楽しかったです。難易度もそこまで高いわけでなく、かといって簡単すぎもせず、考えたらギリギリ解けるくらい。解き終えて、お菓子がもらえたのも単純に嬉しかったです♪
ただ思ったのは、周遊は誰かと一緒に参加した方が楽しいなと。ひとりで謎を写真に撮ったり廊下の片隅で悩んだりしているのは、ちょっとさみしい。。笑

 

ステージイベント 感想

ステージは、特にコレと決めて見に行ったわけではなく、時間が空いたら休憩がてら覗いてみようかなという程度の気持ちでした。
でもよく考えたら制作側の話を聞く機会はむしろここしかないわけで、結果的にはとても勉強になりました。

 

*謎斬 -NAZOGIRI-

パンフ紹介文に「仲良しこよしなだけじゃダメだ!あえて悪いところを口に出してあげる事でこそ、この業界が伸びる!ということで集まった×口が悪い×熱い三人によるトークイベント!」…と書かれていた割には、ステージは極めて内輪ノリでした。

内容は面白いし参考になるようなものだったのだけど、登壇者同士でかみ合わない部分があったり、客席側からよく聞こえない茶々が入り登壇者がそちらに反応してしまったりと、所々にグダグダ感が。。登壇者のことを知っていれば面白いのかもしれないけれど、予習ゼロではイマイチ楽しさが伝わってきませんでした。

イベント公演の予約時間と一部重なっていたこともあり途中までしか聞けなかったのですが、同じようなテーマの話はぜひまた聞きたいなと思いました。

 

*体験型イベント紹介ブログの今昔

こういうブログはネタバレが怖くて見たことがなかったのですが、みんなちゃんとネタバレは避けてるんだなというのがわかったのがまず収穫でしたw

ただこちらのステージも、雰囲気はなんだかグダグダ。ステージ上にいる人がマイク無しで喋ったり相槌を入れたりするのはやめてほしいものです。。

 

*パズルトーク

今回唯一心から楽しめたステージ。進行役がいて、話す内容が決まっていて、予定通りに話が進むステージというのがここまで見ていて楽しいものとは。。笑

パンフには「聴衆を置き去りにして語ります」的なことを書いてましたが、うちとしては一番話の展開についていくことができた気がしました。笑

内容も、パズル制作に関する話がいろいろ聞けて、すごく勉強になりました。
難しいのだろうとは思いつつ、なんでもいいから自分でもパズルが作ってみたいという気持ちにさせてくれるステージでした。

 

 

最後に、以上のことを踏まえて勉強になった点をまとめておきます。

 

良い意味で勉強になったところ

まず、「謎解きイベントを作っている団体ってこんなにあるのか!」というのは知ることができてよかったです。
それどころか、北海道でもSCRAP以外の謎解きや、各謎解き団体が集まるイベントというものまで開催されているらしい!

あと、玄人(多数回経験者や制作側)の方々には、謎自体のクオリティの他に、仕掛けやストーリーの面白さが評価される面もあるなと思いました。
そういう意味では、「妖精ウォッチ」「大阪滅亡からの脱出」は特に玄人向けのイベントで、玄人が集まるナゾガクという場には非常に適した企画だったのかもしれません。うちにはよくわからない部分もあったけど。

 

悪い意味で勉強になったところ

反面教師的な意味で勉強になったことも多々。

まず、主にtwitter文化なのだろうけど、互いをニックネームで呼び合いながら「さん」をつけて敬語っていうのはやっぱり違和感があります。妙な距離感を維持するところが、そこはかとなくオタクっぽい。
最近ではだいぶその文化も浸透してきてはいるものの、馴染まない人はとことん馴染まないと思うので、あの雰囲気が中心的な部分で蔓延するとしたら、その世界の広がりはそこまでだろうなぁと思います。
せめて一般的にあだ名でつけられるような呼びやすい(口に出しやすい・聞き取りやすい)名前ならいいんだけどね。

あと目についたのが「ここは私のテリトリーよ☆」という雰囲気を全身から発している女性達。これがいわゆる「オタサーの姫」か…と勉強になりました。イタいというか不愉快というか、そういう人がいるだけで他の人は近付き難い・入りづらい雰囲気になるものだなと感じました。
自分も男だらけの環境で活動する機会がちょくちょくあるので、気を付けようと思います。。

それからこれはゲームに参加する際の注意点として、自分が謎を解くことに夢中になりすぎるのはよくないと思いました。
経験者同士ならともかく、同じチームに初心者がいた場合、経験者がしっかりフォローしてあげないと「どうしていいかわからない」まま時間が過ぎて「何もしなかった」という後味のまま終わってしまうことがあります。
そこは、経験者がしっかりカバーしてあげて、みんなで楽しく脱出!というのが理想の姿でしょう。

最後に、イベント名(コンセプト)を「学園祭」としておくと、その内容や運営がある程度稚拙でも許されてしまうものなのだなということも感じました。失敗等も「ある意味文化祭っぽい」で済ませることができるというのはうまい手なので覚えておきたいところです。笑

 

 

以上、いろいろ好き勝手書きましたが、全体としては本当に楽しくて収穫の多いイベントでした。ぼっちだったけどわざわざ飛行機に乗って参加してよかった!

気になったけど参加できなかったものもたくさんあったので、また機会があれば参加したいかもしれない。そうしたら今度はもう少し予習していこう。