にせいの日記

「自分の好きなものってなんだろう?」という疑問を解決するために、気が向いた時に好きなことを書いてみて、「自分の好きなもの」をあぶり出そうと試みています。

9年間を振り返る

この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2023の15日目の記事です。

14日目は「くにのりたけるに出会った話」を書きました。
nisei.hatenablog.com
「カレンダーに穴あけたくないな〜、なんか他と違うかんじの記事でも書こ!」の勢いで書いた割には楽しい記事になったと思います。まだ読んでない方はぜひどうぞ。ちゃんと素数も登場するよ!


さて、素数大富豪と出会って約9年。*1

素数大富豪関係のイベントやら団体やらに多数関わらせてもらって…というか自分で勝手に立ち上げて放置しているものが多くなってきて、記憶の衰えも相まって把握しきれなくなってきたので、この機会にまとめておきたいと思います。自己紹介みたいなものなので、二世について得体のしれない人間だと思っている人は、よかったら読んでみてください。

なお、注釈には未来の自分のために後悔や愚痴を書いています。
また今回の記事は、年月くらいしか確認をとっていませんので、昔のことになればなるほど思い出補正がかかって改変されている可能性が高いです。予めご了承ください。

素数大富豪 Advent Calendar(2016.12~)

2016年のMATH POWER杯を観て*2素数大富豪めちゃくちゃ楽しいな!!」ってなって作ったんだった…と思う。今回で8年目なので、単純にカウントしたら、素数大富豪に関する記事が8年×25日=200記事近く集まってるんですね。すごいね。
今年あんまり素数大富豪イベントで見かけなかったなぁと思うような人もアドベントカレンダーには投稿してくれたりして、「毎年恒例」で同時期にやり続けることの威力を毎年感じています。現在の課題として、過去に投稿された素晴らしかった記事達がなんらかの事情で消えてしまう前に、こっそり保存しておきたいなと思ってます。

素数大富豪で遊ぼう会in札幌(2017.2~12)

当時は東京で開催される日曜数学会くらいしか素数大富豪で遊べるイベントが無く、しかしどうしても素数大富豪で遊ぶ場が欲しくて、初めて自分で主催したイベントです。月2くらいで知人など誘いつつひたすら素数大富豪だけをする会でした。*3札幌にしか存在しないのにわざわざ「in札幌」とつけたのは、「いいな~と思ったイベントの開催地を確認したら遠方で悲しかった」という地方民がよく遭遇する悲劇を少しでも回避してもらおうという優しさです。*4前述のとおり最初は知人らを誘いつつ、twitterfacebookで地道に告知&開催報告をしていたら少しずつ奇特な人たちが集まり、素数大富豪コミュニティが形成されました。るいあくん・もりしー・マモさん・OTTY一家など素数大富豪が無かったら一生出会わなかっただろう人たちとの出会いがあったり、友人たちの新たな一面が見られたり*5、遠方から参加してくれる人がいたり*6、今でもいろいろな思い出が素数とともに蘇ります。
10カ月ほどやって疲れてしまったので畳もうとしたところ、2018年からはもりしーさんが引き継いで開催してくれることになりました。*7ライフステージの変化とか新型コロナとかいろいろあってしばらく開催されていないけれど、ぜひ折を見て復活してほしい(けど子供が小さいうちはきっと参加は難しいのでもどかしい)イベントのひとつ。

素数大富豪研究会(2018~)

素数大富豪で遊ぼう会in札幌を通して、素数大富豪で強くなるよりも*8素数大富豪を通して出会った人達と素数の話をしたりする方が自分にとっては楽しいのだと気付いてしまった時に、「素数大富豪の話がしたい」と「学会ごっこがやりたい」という個人的欲望があわさってできたものです。*9
2018(=2*1009)・2019(=3*673)・2021(=43*47)と3回開催した結果、べき乗を含まない半素数の年にだけ開催するような雰囲気になってしまったので、次回開催するとしたら2026(=2*1013)年になる予定です。
ただそれだけだと本当に活動しない年が長くなってしまうので、「べき乗を含んでても素因数が2つある」ような年(例えば今年:2023=7*17^2)はミニイベントでもやろうかな〜とついこないだ思い立ち、突然ですが年末にオンラインで「素数大富豪アドカレ研究会」を開催することにしました。


師走真っ只中ということで参加できる人は少なさそうなんですが、今まさにアドベントカレンダーを楽しんでいるそこのあなた、発表できそうな気がしたらぜひご参加ください。発表申込は12/25〜26で受付します。*10

あとはまぁ、やりたいことの半分(素数大富豪関連のことについていろんな人に語ってもらうこと)についてはある程度アドベントカレンダーで満たされているので、活動休止期間中は素数大富豪Advent Calendarを応援するだけの活動をしています。*11

マスパーティ杯(2019)

「MATH POWERが開催されないなら自分たちでやっちゃえばいいじゃない」的なノリで(?)開催された伝説のイベント*12マスパーティで、人の少ない時間は素数大富豪で好きにやっていいよという権利をいただいて、もりしー&はなぶさんと一緒に運営しました。実施方法としては「ジュニアの部」を作って間口を広げたのが好きでした。ただ朝はまじで眠かった。夜は寝た方がいい。

マスプライム杯(2020~2023)

2020年はマスパーティに続いてもりしー&はなぶさんとともに、「オンライン予選会」という地方勢の出場ハードルを下げつつ対面での緊張感ある試合も実現する方法*13を編み出し、
2021年はさらにOTTYさん&ふみ川さんを運営に加えて、オンラインでの対戦をさらに面白く見せる方法*14を編み出し、
2022年は、前年までの負担が重すぎて運営陣が一旦解散してしまったので、せめてもの新規開拓を目指して素数フェスを開催し*15*16
2023年はとにかく大会を継続し、ついでに少しでも新しい風を吹かせるべく4人対戦を編み出し*17
まぁそれなりに働いたかなって思ってます。
来年については、また新しい顔ぶれで志のある人たちが運営してくれることになっているので、私は応援(と出場?)にまわります。*18*19*20

素数大富豪普及協会(2021~)

いろいろやってみて、結局、自分のやりたいことは「素数大富豪という一部の人の人生が変わるほど面白いゲームをもっと多くの人に知ってもらうための活動」であるということに気付いて、普及に全振りした組織を作ってみました。
本当は素数大富豪関係のイベント開催支援とかやりたいんですが、いかんせん自分のことで精いっぱいで他人(集まってくれたスタッフや依頼してくれる人)に対して責任を持って何かを約束できる状況にないため、いまだに踏み切れていません。すみません。


あとは小さなお仕事として、ルール説明用カンペを作ってみたり、wikipedia記事「素数大富豪」を作成したり、語呂素数カレンダーを作ったりもしました。素数大富豪のおかげで資料作成とか動画編集とかも少し覚えました。

そんなかんじで「思いついちゃったからやっちゃおう」と「もう疲れたやりたくない」を繰り返してここまできましたが、ちょうど1年前から*21子育てという個人的一大事業を開始したので、あと数年はあまり大きな活動はできない見込みです。

今後、我が子がトランプを持って数を読めるようになったら、また次のステージに進めるかと思うので、これからも細く長くお付き合いのほどよろしくお願いします。



素数大富豪 Advent Calendar 2023、16日目はななみさんの「今年参加・運営したイベントについて書きます」です。
ななみさんも、多くの人に素数大富豪を広めたり、素数大富豪界隈を盛り上げてくれている1人です。*22明日も楽しみです!

*1:出会ったのがいつだったかは厳密にはわからないのだけど、2014年12月には科学勉強会の忘年会で素数大富豪をやった写真が残っている。

*2:平日深夜だったのに夜通し観てしまって、翌日の仕事がものすごくしんどかったので、今でもあの素晴らしい企画を組んだ三重積さんやあんな時間に面白い試合を繰り広げたもっちょさんや三浦さんを恨んでます(←嘘です、心底崇拝してます。この時の感動が、のちのマスパーティ杯やマスプライム杯への関わりに大いに影響を与えています。)

*3:たまに別のゲームを持ち込もうとする人がいて心底嫌だったこともあったけど、まぁそういう人とはうまくやろうとせずやんわり距離をとるのが正解だったなぁと半生を振り返って思います。コンセプトや目的を共有できない人とは、イベントに限らず何をしてもうまくいかないものです。

*4:関東や関西の都市圏に住んでるとこういう配慮の必要性がそもそも感じられないのだろうと思うけど、そこで意地悪をせず同じ悲しみを増やさないように配慮した当時の自分は、繰り返す悲しみをよほど憎んでいたのだろうなぁ。

*5:仕事場に来ないヤクザ(451082571893)とか、とろろ藤井さん(10662413)とか、後輩が仕事終わりにくれた手土産の素数とか

*6:みうらさんの向こう寒いな(653617)・ここは寒くない(55836971)とか

*7:札幌の素数大富豪コミュニティを育ててくれたのは、このもりしーさん開催の遊ぼう会でした。北大素数大富豪同好会含めていろんな人と関われたのはとても楽しくて、もりしーさんには感謝してもし足りないです。楽しい世界をありがとう。

*8:自分の場合だけど、中途半端に強くなると初心者と楽しく遊ぶのが難しくなることは常に悩みの種。素数大富豪の面白さは忘れず、しかし3桁の素数とかは適度に忘れてるくらいの人でいたい。

*9:名称はいっそ「素数大富豪学会」にして「研究会」の名称は戦略研究したい人たちに譲ればよかったなぁと反省してるけど、当時はそこまで大きく出る勇気が無かった。。次回開催までに要検討。

*10:もし参加者が誰もいなかったら、うちが素数大富豪アドベントカレンダーを紹介しまくるだけの家庭内ゼミが開催されるみたいです。

*11:本当は論文を書いて本気でどっかの学会に持ち込みたいと思ってはいるけど、今のところ達成の見込みは無い…

*12:運営の中枢をすぐそばで見ていた(というか雑用係として全力で参加した)感想として、ほぼなんのノウハウも無い個人の集まりでよくあそこまでいろんな企画をとりまとめてイベントを作り上げたなぁと思うし、参加者としてもものすごく楽しいイベントだった。ただものすごく大変だったので、100万円もらえるならまたやりたい。

*13:運営としては予選・決勝の2回本番がある分長期にわたって大変だけど、対面での会場規模が参加規模によらないなどのメリットもあるので、個人的には2020年の開催方法が一番好き。

*14:2020年に引き続き、開催までの間にめちゃくちゃ打合せして議論したし、事前調整も含めて運営としても参加者としてもだいぶ負担大きかったと思うけど、新型コロナの影響・感染リスクが増す中でもちゃんと大会を開催してちゃんと面白いものを見せられた(アーカイブも残せた)のはすごく価値のあることだったと思う。

*15:素数大富豪と関係ないけど今考えても素数フェスはめちゃくちゃ面白かったし、また開催したいイベントのひとつ。素数考えたりロゴ作ったり謎作ったり好き放題やって準備も本番もめっちゃ楽しかったけど、なんせつわりでずっと体調が悪かったから、元気な身体ならもっともっと楽しめると思うんだ…!

*16:2022年の決勝大会は完全にはなぶさんに丸投げしてしまいました。ごめんなさい&ありがとう。

*17:赤子を抱えてオンライン&決勝の両方に対応するのが不可能だったから決勝一発勝負にしちゃったけど、本当はオンライン予選+決勝大会の形式でやりたかった…!東京開催ゆえに出場できなかった皆さんごめんなさい。

*18:個人的には、一部の人の言う「一番強い人を決めること」にはあまり興味がなく、一貫して「見栄えの良い大会を継続させたい」と言い続けてきた人間なので、もし今後また運営する人がいなくなって開催の危機に瀕したら、ぜひ(遅くとも6月までに)ご連絡ください。

*19:「見栄えの良い大会の継続」だけを目標とするなら、三重積さんに頼み込んでMATHPOWERと合同開催とさせてもらってもいいんじゃないかなぁとも思ってたんだけど、残念ながら今年はMATHPOWERが開催されなかったのです…。

*20:HPの更新とか、結構小技を使って見栄えを整えているところがあるので、もしそういう細かいところで困ることがあればご相談ください。ページをリニューアルするのはありだと思う。

*21:何を隠そう今日で我が子が1歳になりました。おめでとう!!

*22:マスプライム杯でも当日スタッフとしていい仕事してくれて大変助かりました!