素数大富豪で遊ぼう会in札幌(503の巻)
連休でも存分に遊びましたという報告。
(前回の様子はこちら)
nisei.hatenablog.com
◎開催概要
- 2017年5月3日(水・祝)13:00~17:00
- ノースエイム 小会議室にて
今回は、事前の参加予定者が自分含めて3名(!)という超小規模会になる予定だったので、定員8名のお部屋でこじんまりと開催する…予定だったんですが、いざ時間になったらあれよあれよと参加者が集まり、結局10人集合で満員御礼状態。ちなみにあと1人来てたらイスは無かったです。みなさまありがとうございました。
今回もいくつか新しい試みをしたのでメモがてらご紹介。
◎手札オープンでのゲームも面白い
今回も素数大富豪初プレイの方が参加してくれたので、初回は「全員手札が見えている」状態でゲームを進めながらルール解説をしてみました。基本の素数出しから合成数出し、グロタンカット、革命まであった良い試合になり、なかなか良かったと思います。
ここで、初心者同士であれば特に、手札が見えていても試合の結果にはさほど影響がないかもしれないという指摘がありました。もちろん、あがる直前などの駆け引きの様子は違ってきますが、人によって考え方が違うのが見えて面白い。
感想戦のように勉強にもなるので、ぜひまたやりたいです。
◎ミニゲーム:巨大素数生成ゲーム
素数大富豪で遊ぼう会in札幌では、2〜5人を1グループとして遊んでいるので、毎回だいたい2〜3組が同時並行でゲームをしています。
ここで発生するのが、「ゲーム終了のタイミングが合わないからグループを組み替えられない」という問題。
そこで今回は、タイミング調整のためのミニゲームとして以下のようなルールで「巨大素数生成ゲーム」を開催しました。
【ルール(案)】
- 手札7枚を配る
- 各自、手札を全て使って素数をつくる
- 希望者は山札から1枚まで引いてよい(早い者勝ち)
- みんな一斉に手札を出す
- 山札から引いたカードも含め手札を全て使って、最も大きな素数(または合成数と素因数)を出した人の勝ち
なお、今回は「手札を全て使う」というルールにしましたが、手札が3の倍数になるとどうにもならないので*1、「任意の枚数を使う」または「1枚まで捨ててよい」というルールにするとよいかもしれません。
あと、みんなで見られるサイズの素数判定機があるととても楽しいです。
さらに、出た素数をみんなで吟味(語呂合わせを考えたりとか)するような時間があっても面白そう。こちらも今後何度かやってみてルールを固めていきたいです。
◎手番の決め方に関するローカルルール誕生
試合開始時、手番は基本的に毎回ジャンケンで決めているのですが、これが意外とめんどくさい。なかなか決まらなかったり、勝つ人・負ける人が偏りがちだったり、素数と関係無い部分で時間を取られている気持ちになる。かと言って、「前の試合の勝者」などとしてしまうと、試合の展開が偏りがちになる。
ということで、ジャンケン以外の決め方を考案・実践してみました。
【判定ルール】
- 各自、手札から1枚を選んで戦わせ、最も強いカードを出した人が1番手になる
- カードの強弱は、基本的に素数大富豪の1枚出しのときと同じ。数の大きい素数の方が強く、ジョーカーが最強。
- 同じ素数同士では、一般的なマークの優劣(スペード>ハート>ダイヤ>クローバー)に倣って強弱を決める。
- 1枚出しで出すことのできるカード(素数及びジョーカー)を出した場合、使用したカードは判定後に自動的に捨てる
- 合成数(4, 6, 8, 9, 10, 12)を出した場合は、判定が終わったら手札に戻す
【手順】
- 手札を配る(素数枚)
- 各自、手札を確認する
- 前述の判定ルールを考慮しながら、各自で手札の中から1枚を選び、裏向きにして出す
- 全員がカードを出したら一斉にめくって判定する
つまり、1番手を取りたい人は大きい素数を出し、そうでない人は偶数札を見せることになります。
この方法は、延長戦の際に試しに何度かやってみただけですが、ジャンケンよりも駆け引きが発生してちょっと面白かったので、次回以降も可能な範囲で取り入れてみたいと思います。
あとは、今のところ「ジョーカーが2枚出た場合」と「全員が合成数だった場合」の判定ルールが決まっていません。まぁ前者は事前に強弱を決めておくとしても、問題は後者。今のところの案としては「一番弱い合成数(小さい数?)を出した人が、全員が出した合成数カードを引き取って一番手になる」が有力ですが、いまいちピンときていない感*2もあります。誰か良いアイデアがあれば教えてください。
◎今回出会った素数・教えてもらった数
最後に、今回覚えた素数の話。
*ババロア(886A)素数
会の前半で@miyamoさんから「886は1,3,7をつけたら素数なんですよー」と教えてもらった時に「なんとなくババロア感ありますね!」と話していて、その後に別の試合で@gokurohさんがたまたま「8861」を出して盛り上がっていたときに「あ!ババロアですね!」と言ったら「なるほど、Aでアなんですね!」と言われて、逆に「なるほど……!!」となった素数。
今回出会った中で、特に好きになった素数のひとつです。
*210568121593(ふところ 肺に胃 コックさん)
苦し紛れに出した10枚出しで勝利した、思い出の素数。
ちなみにあとで調べたところ、懐コックさん(21056593)も素数でした。
周りの語呂合わせ派の人たちが着々と持ちネタを増やしているのを見て、うちもそろそろコックさんシリーズを増強したい気持ちです。
*89293219(焼肉見に行く)
@miyamoさんが紹介してくれた焼肉(8929)シリーズのひとつ。8929117(焼肉いいな)なども使いやすそうですが、焼肉を「見に行く」というシチュエーションが面白く、今回の参加者からは特に人気を集めていました。
*422893(死人にヤクザ)
勢いで出して出会った素数♪
語呂合わせは後付けで、あまり深く考えず「泣きっ面に蜂」的なイメージで口走ったんですが、すかさず「あぁ、内臓とられちゃうかんじですね…」と納得されてしまい、なんだかリアリティあるものになってしまいました。こわい。
*4441
「4」のカードを持ちすぎてしまった初参加者が(おそらく)自分で出会い、何度も使っていた素数。
素数大富豪を通して出会った4441や8111、12121211、1234567891、9876543211なんかの数については、「なんでこれが素数なの?」と面白く感じることがあるんですが、よくよく考えてみれば我々が普段使っている「数字」は「数」の表現方法のひとつでしかなくて、例えば10ずつ桁が繰り上がる方式というのは人間としては自然なことでも「数」から見ると必ずしも自然なことじゃないんだなぁとか、そう考えると素因数の積で表現した「数」というのがある意味では本質的な形なのかなぁとか、そんなことを考えるようになって、つくづく素数大富豪は新しい世界への入口だなぁと感じます。
会場にホワイトボードがあったので、初心者向けの基本の素数やオススメ素数を挙げたカンペボードを作ってみました。評判は上々。
◎謝辞
今回も有料会場ということで、会費を集めさせてもらいました。
参加希望の苦学生がいたので、当日に赤字覚悟で金額を大幅に引き下げたんですが、みなさんのご厚意のおかげで会場費分はちゃんと賄えました!感謝!
また、差し入れもありがとうございました。何も言ってないのに手が汚れないおやつを持ってきてくれるみなさんはもしや天使なのですね。余った分はまた次回以降、飲食OKの会場で開催する際にみんなでいただきましょう。
◎おまけ:延長戦(20:30まで)
17時までやってもまだ物足りない…という猛者達と、ごはんを食べながらお茶しながら延長戦しました。
ちなみにうちは正直へろへろでした。笑 楽しかったけど!
↑@miyamoさん持参のVRゼータ関数(タブレット版)。日曜数学会でも見せてもらったけど、ホントすごい。
やりこめばやりこむだけ強くなれるのも素数大富豪の楽しいところ。
◎次回予告
次回は5月23日(火)18時頃から、北大博物館カフェぽらすにて遊ぶ予定です。人が来すぎても困るかもですが、来なさすぎても困るのが難しいところ。。まぁお気軽にどうぞ。