放送大学の「計算事始め」が楽しすぎる
現在、仕事の研修という形で、放送大学の計算事始めという授業を受講させてもらっています。
放送大学の受講を決めた一番の理由は
- とりあえず何か勉強がしたい
という曖昧なもので、数ある講座の中からこの科目を選んだのは
- プログラミングって出来たらかっこよさそう。せめて「プログラミングの勉強してます」って言ってみたい。
- ちょうど「計算尺」の存在を知ったことをきっかけに計算というもの自体に興味を持っていたタイミングだった
- 内容を見てみたら全く知らないことは少なく、なんとなく理解できそう
というくらいの理由からでした。
しかしいざ受講を始めてみると、これがとても面白い。
第1回~第3回では、計算や、そもそも数って何?という話。数の表現や、計算とは何かということを様々な具体例を交えながら教わります。
私が一番ハマったのは、n進数の話。これまでにも何度か習ったことはあったけれど、日常生活ではなかなか使わないためか、改めて習うとその度に面白いなと思ってしまいます。笑 2進数と16進数を自由自在に変換できるようになるのが楽しかったです。
さらに続く第4回では具体的な計算法・暗算法や計算する機械についての紹介があり、欲張りな私はすべてをマスターしたくなりました。
ここで登場するのがそろばんと計算尺。計算尺が面白いのはもちろんのこと、そろばんについても実はこれまでほとんど使い方を知らなかったので、いざ触ってみると「使えるようになりたい」という気持ちが抑えられなくなりました。
この後、授業の中で手計算が必要になる場面では、あえて慣れないそろばん(100均で購入)を引っ張り出して計算をするようにしています。まだまだ練習不足なので、筆算の方がたぶん早いし正確なのだろうけど、とにかく楽しいのです。
第5回では情報の話になり、パリティビットやチェックサム、そしてRSA暗号が出てきます。
RSA暗号が「巨大な素数を使った暗号」ということだけは知っていたけれど、一体それをどうやって暗号に利用するのかというところは「凡人には理解できないもの」かと思っていました。が、この講義では具体例を出しながらしっかり解説をしてくれます。
今はまだ自分の手を動かしていないのですが、早く時間を作ってこれをとことん理解してやりたい気持ちでいっぱいです。
そして理解した暁にはこの謎↓を解くんだ…!
RSA暗号からの脱出 - tsujimotterのノートブック
第6回は、音声や画像のデジタル化の話。
これは中学・高校の情報の授業でも習ったからさらりと終わるだろうと思いきや、色表現のRGB⇔CMY, CMYK, YUVの変換と、輪郭検出・輪郭強調のところでうっかり心つかまれてしまいました。
「今までなんだかわかっていなかったもの」の仕組みが「自分でも理解できるもの」であるらしいという予感って、分野に関わらずすごくわくわくしますよね。
第7回~第8回はいよいよプログラミングの基礎の話。
基本的なプログラムはRubyを勉強する時にマスターしたつもりだったけど、いざ「こういうプログラムを作りなさい」と言われてみるとうまく作れないので、まだまだ修行が必要だなと感じました。
地味に、CPUとメモリとハードディスクの役割の違いっていうのを理解するのが一番苦しかった。笑
そして第9回。ここでなんと、私の目の前に「配列」が現れました。
((((°□°;;))))
素数大富豪素数問題の記事でも書いたとおり、私は配列に妙な苦手意識があります。私のプログラミングの進歩は、配列の直前で止まっているのです。
そんな配列が、こんなところで出てきてしまうとは…。(やっぱり基本的なことなのね…と心の声)
しかしこんなところでくじけていたら単位が取れなくなってしまうので、怯える気持ちをひた隠しにして教科書を読み進めました。
すると…
わ か り や す い ! !
なぜ配列を使うのか、配列を使って何がしたいのかということが、あっさりと理解できてしまいました。感動。
出てきた具体例が「金種の計算」であったことも、普段仕事で現金を扱っている自分にとってはとても身近な話題で、親しみやすかったのだと思われます。実際、金種計算のためのExcelファイルなら仕事で何度も作っているので、その目的や手順というのが「理解する」までもなく頭の中にあったのはとても楽でした。
もうこの回だけを取っても、この講座を受講してよかったと言えます。
ここで、どうしても配列を自分で使ってみたくなって、私の興味は素数大富豪素数問題とRubyへと舞い戻ってしまいました。
というわけで進捗はここまでです。
しかし今後も、第10回~第13回ではアルゴリズムの話が続きます。
第12回のキーワード「ソート」からは、しめじソート・じゃがいもソートのにおいがぷんぷんします。(by大人のピタゴラスイッチ)
あと第13回の「ボロノイ図」っていうのがまた最近自分の中で熱い話題で、このキーワードだけでもうわくわくしてしまいます。教科書は見ちゃったらそこだけ読み込んで別の勉強に飛んでいっちゃいそうだからまだ見ない。我慢。笑
第14回に至っては「現実問題の中には,解法は分かったとしても,その実行には時間がかかりすぎるため実質的には解くことができない問題も存在する.ここでは,逆問題から始めて,与えられた条件の中で最適な解を求める問題である最適化問題と計算の難しさを説明する.」って…
占いに行ったらズバリ自分の今現在の悩みを言い当てられたような気分です。素数大富豪素数問題もこういった問題のひとつになるのでしょうか、と誰かに尋ねたい。逆問題が何だかは知らないけど、この授業はすごく興味ある。うずうず。
そんなかんじの全15回です。
ここまで私が興味を持ったもの・興味を持てるものばかりがそろった講座があってよかった。この講座に出会えてよかった。おかげさまですごく楽しいし、受講が終わってもここから広がった興味でしばらく楽しめそうだと感じています。
…ちなみに、この講座の単位認定試験が、1月28日(水)です。
そうです、来週です。
だから今は、ひとつひとつの項目をじっくり噛みしめながら勉強している場合ではないのです。
「存分に楽しんだけど単位は取れなかった」とだけはならぬよう、ひとまずがんばって勉強したいと思います…(-.-;)
関連URL
RSA 暗号がようやく分かった気がしたのでまとめてみる - tsujimotterのノートブック
どうも、「知人」です。
このブログでは、放送大学の講義では省略されている部分(オイラー関数のあたり)も含めて解説してもらっているので、ここまで理解したらもうRSA暗号についてはマスターしたと考えていいんじゃないかと思っています。