にせいの日記

「自分の好きなものってなんだろう?」という疑問を解決するために、気が向いた時に好きなことを書いてみて、「自分の好きなもの」をあぶり出そうと試みています。

素数大富豪はこんなにも楽しい -2017-

*この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2017 - Adventarの最終日の記事です。
*24日目はもりしー@9973_prmさんの「箏曲から素数大富豪素数を見つけてみた。~宮城道雄『春の海』より~」でした。

今年もあっという間の25日間でした。素数大富豪アドベントカレンダーには、昨年に負けずとも劣らない、楽しげで情熱的な記事が多く寄せられました。

初日から楽しみに毎日チェックしていただいた方もいるかもしれませんが、気合いの入った記事も多く、全記事をチェックするのはなかなか大変だと思います。

そこで最終日の今日は、このアドベントカレンダーに投稿されたそれぞれの記事を、改めて内容別にご紹介したいと思います。*1
もう全部読んだよ〜という方は、改めて一緒に、素数大富豪を中心に広がる世界を見渡してみましょう。

<メニュー>

素数合成数を覚えて強くなりたい/数と戯れたい人向け

今年は昨年以上に「強くなる」系の記事が多かったように思います。いろんな人がいろんな視点で語ってくれているので、ぜひご覧ください。

  • 語呂合わせ素数で広がる世界
    • こちらもタイトルのとおりです。個人的に大好きな記事です。語呂合わせを人と共有するのはホント楽しいので、素数大富豪を人と楽しみたい全ての人にオススメしたい。

素数大富豪や素数大富豪素数を研究・分析したい人向け

たまには気分を変えたい人向け

kakuyomu.jp

素数大富豪をみんなで楽しみたい人向け

2017年は昨年以上に、「定期的に素数大富豪を楽しむ場」がたくさん生まれた年だったように思います。今後そういう会を立ち上げたいと思っている人はもちろん、そうでない人も一度この情熱に触れてみてもらえればと思います。熱いです。

来年も素数大富豪がしたい人向け

ということで、1月のイベント予定は以下のとおりです。
*1月7日(日)13時〜 素数大富豪で遊ぼう会in札幌
*1月14日(日)午後 素数大富豪大会 せきゅーん杯(場所は東京予定)
【参考記事】

もちろん、他にもいっぱい開催したらいいと思います!トランプさえあれば遊べるのも素数大富豪の魅力のひとつ!!

[おまけ1]素数大富豪アドベントカレンダー名言集2017

今年も、うちの好きだった言葉達を集めてみました。時間がなくてだいぶ内容が偏ってますがお許しください。

出会いの形はいろいろだけど、せっかく出会った素数とは仲良くなりたい。

素数大富豪素数辞典を作りました - にせいの日記

素数大富豪の面白さは、数学の面白さとは全く独立なのです。

素数大富豪小説が誕生するまで - 呟きの補集合 - ブロマガ

今回の結果は「手札をうまく並べればたいていの場合素数は作れる」ということを言っています。これは「素数と出会いたい」人にとっては朗報ではないでしょうか?

お前はすでに詰んでいる ~素数大富豪において素数が作れない手札の研究~ - すうがくなどについてのメモ

いやあ、素数っていいですね。眺めていると本当に落ち着きます。 合成数も、美しい素因数分解を見ていると心が癒されます。 というか冒頭で一気に書き並べたのは自分で鑑賞するためだったりもします。 人に元気を与えたり楽しませたりする、本当に「やたらすごい」素数合成数です。

やたらすごい素数と合成数in札幌 - ますぱら

参加者みんなが「今日出したい素数」を考えて、(語呂合わせを中心に)好きな素数を出そうとしている姿を見て、語呂合わせ素数ってこんなにも楽しいんだ、と感心しました。

語呂合わせ素数で広がる世界 - 素数交響曲第2番

なんだかね、素数大富豪で遊ぼう会は楽しいのです。 そして素数大富豪に興ずる人達はとても楽しそうで、幸せそうです。 私はそんな人達を眺めて楽しんでいます。

素数大富豪に興じる人々: 今日も一日のびのびと

スタッフの方にルールを教えてもらい実際に遊んでみるとめちゃくちゃ面白くて、合成数出しを成功した時の快感*1や賭けで出した数が素数*2だった時の喜びは今でも忘れることはありません。

形や模様で覚える素数大富豪 - はなぶさんのめもちょー

素数大富豪は、瞬く間に世界一への道を開いてくれました*8。これが、私にとっての不動の自信につながっています。

1発上がりのロマンを求めて/素数大富豪との出会いと今、そしてこれから - 素数交響曲第2番

今では身の回りの数にどんな素敵な性質があるのか気になって仕方がないです。どんな数を見ても「きっと素敵なんだろうな」と思う事ができるのはとても幸せなことです。

素数大富豪のおかげで数学アレルギーが治ったら生きるのが楽しい話 - ささやかなふみ川

素数大富豪でサークルを作れたこともすごいですし、なによりすごいのは、ほとんど文系学部生であった、ということです。少なくない人数が数学に対して苦手意識を持っています。でも素数大富豪はおもしろいんだ!!!!やっぱり誰でも楽しめるゲームなんだ!!!

素数大富豪のおかげで数学アレルギーが治ったら生きるのが楽しい話 - ささやかなふみ川

このように、素数大富豪は今や私にとって欠かせないほど大きな存在となっており、素数大富豪のおかげでできた友人も、人脈もたくさんあります。素数大富豪を好きになってから、ほんとうに素敵なことばかり起こっている! 断言できます。素数大富豪と出会ってから、私の人生は確実に豊かになった。一生相容れないと確信していた数学を好きになれた。世界を見る視点が増えた。こんなに素晴らしい出会いは他にないでしょう。 素数大富豪はもちろん数学好きな方は好きだと思います。でも私は数学アレルギーの人にこそ、素数大富豪をやってほしい。数学の全部が好きになれなくても、どこか一部だけでも数学を好きになれると知ってほしい。

素数大富豪のおかげで数学アレルギーが治ったら生きるのが楽しい話 - ささやかなふみ川

こんな素晴らしい世界を教えてくれた素数大富豪には本当に感謝しかないですし、心の底から素数大富豪が大好きです。素数大富豪に出会える運命の歯車を持っていて本当によかった。せきゅーんさんが素数大富豪を生み出してくれなかったら、私の世界はもっとつまらなかった。

素数大富豪のおかげで数学アレルギーが治ったら生きるのが楽しい話 - ささやかなふみ川

…ふみ川さんの名言を拾い始めたら本当に大変なことになりそうなのでここらへんでやめておきます。

[おまけ2]素数大富豪研究会がやりたい!

今年と去年の素数大富豪アドベントカレンダーを見返しながらこの記事を書いた結果、素数大富豪で遊ぶだけではなくて、研究会の形で情報交換がしたいという気持ちがますます強くなりました。
素数大富豪研究会」は、今年の春頃からずっと考えているもので、いつもはついつい素数大富豪をしながら話して聞き流してしまいがちな素数大富豪素数の話を、あえてトランプを手放して、素数判定機を片手にじっくり語り合ってみたいのです。

ただ、肝心の開催場所がなかなか決めきれずにいました。自分のホームの札幌や東京なら人が集まりやすいけど、ローカルなイベントにしてしまったら参加できない人が出てしまうのではないか。それはとてももったいないことなのではないだろうか。

しかしそんな些細なことを逡巡してる間にも素数大富豪はさらに広まり、さらに熱い研究者達がたくさん生まれているようです。こんな熱い時を逃してしまう方が、きっとよっぽどもったいない。
そもそも、ネット環境の充実したこの時代に、開催場所で悩むなんて馬鹿らしいのでは…。

ということで、来年こそは素数大富豪研究会を開催しましょう
形式としては、以下のような形を考えています。

  • 開催時期:来年の夏〜秋あたり
  • 開催日時:土日祝日の午後?(→夜はたぶん素数大富豪で遊ぶと楽しい)
  • 参加費 :会場代を参加者で折半(1,213円?)
  • 発表形式:1件5~7分程度のショートプレゼン(内容が異なれば、1人で複数件の発表も可)
    • 事前に発表概要を提出いただき、内容によっていくつかのセッションに分けます。(例:戦略研究/素数の覚え方・語呂合わせ/新ルール・派生ゲーム/プレイ報告)
    • 単に素数を紹介するだけでなく、自慢する・売り込むような気持ちで発表していただけると嬉しいです。
  • 口頭発表の他、お気に入り素数の紹介の場(展示ブース)も設けられればと考えています

で、肝心の開催場所なんですが、まず札幌会場は間違いなく設定します。そして、もし他にも人が集まりそうな場所(東京とか信州とか?)があれば、会場同士でSkypeをつないでやってみましょう!
取り急ぎ、札幌以外の会場の幹事さんを募集しますので、我こそはという方はぜひ二世@m_2seiまでご連絡ください。*9
また、札幌会場でお付き合いいただけそうな方はどうぞ発表準備をお願いします。笑

まだ構想段階なのでうまく言えないんですが、みんなの研究成果を共有しつつ、みんなで強くなりつつ、「素数大富豪があるからこそ存在している空間」みたいなものをどっぷりと味わえる1日にできればと思っています。*10


とまぁそんなところで、さすがにそろそろ終わりにしたいと思います。今年もみなさん、ありがとうございました。お疲れさまでした。


*11

*1:紹介文は書きますが、あまり国語は得意じゃないので、「そういう話じゃないよ!」って内容があったらすみません。コメントでもtwitterでもお気軽にご連絡ください。

*2:ちなみに二世は素数大富豪で遊ぼう会in札幌で事あるごとに教えてもらっているのに、一向に覚えられません…。向き不向きはあるよ!

*3:これも個人的に大好きな話なので、今後もどんどん披露していただきたい。日曜数学会in札幌も楽しみにしてます!

*4:正直、12月に入ってから、謎解きゲーム作りやらスターウォーズやら仕事やらにかまけてろくに更新できおらず、不甲斐ないです。記録するペースが出会うペースに追いつかないよ…

*5:それでも私は素数大富豪ならではの“六つ子”というくくり方が好きです。何か活用法はないものか…

*6:ABC予想が証明されたという話を受けて、関連する加藤先生の講演を一般公開するために、番組全体が一般に見られるようになったという経緯です。加藤先生に感謝。

*7:そしてそろそろ誰かが素数大富豪アプリ(スマホで遊べるやつ)を作ってくれることを期待します!

*8:個人の感想としては、読みながら「あぁ、もう、よかったねぇ…」って気持ちになって泣きました。

*9:会の進め方などはまだ考え始めたばかりなので、これから詰めていきたいと思います。やりたいことや、やれなさそうなことがあってもとりあえずご相談いただけると嬉しいです。

*10:どうしてもトランプを持つことが我慢できなくなって結局いつもの素数大富豪会みたいになっちゃったら、まぁそれはそれで…。笑

*11:4101048451(良いお年 はよ来い)は年末にオススメの偶数消費型素数です。

うちのペンタが可愛い

*この記事は、うちの〇〇〇可愛い Advent Calendar 2017 - Adventarの24日目の記事です。
*23日目はMasahiko Kawaiさんのネコさん自慢(?)
柴犬の笑顔は世界最強 | Cherry Pie Web
でした。


言わずと知れた、どうぶつの森 ポケットキャンプ。
ac-pocketcamp.com

始めたら終わりだと思いつつも、忙しさに負けて*1、2週間前、ついに始めてしまったのです。

そして再会したのが、ペンタでした。

何を隠そう10数年前、ゲームキューブで初めて森に住んだときの初恋の相手が、ペンタでした。

そのフォルム。その笑顔。そして、基本的に筋肉の話しかしないところ。
全てがかわいくてたまらない。

そんなペンタとまた一緒に暮らせることになって、嬉しい限りです。
しかも今回は勝手にいなくなったりしない様子!最高!!


ということで最近撮ったペンタの写真を見せびらかして終わりにしたいと思います。

まずはキャンプ場に来る前。


獲ってきた魚を薫製やバーベキューやスープにしたり、貝殻のコレクションを見せてくれたり。全部にこにこしてる。かわいい。
上部のコメントについては、どの動物相手でも同じ料理(イベント)に対しては同じようなコメントがついてくるんですが、それでもペンタ相手のときだけは「そうそう!そう思う!」と共感しながらいちいちスクショしていたのでした。

そしてキャンプ場に来てからは。

スケボーする姿を遠くから眺めたり、

ツーショットを狙って背後に忍び寄ってみたり*2

ブランコしてる前で勝手に写真を撮ったり、

ペンタの奏でるピアノに聴き惚れたり、

向かいに座ってふたりでクリスマスパーティーしたり、

「プレゼント届けに来たらそのまま隣で寝ちゃったサンタさん」ごっこをしてみたり*3

おかげさまで毎日が楽しいです。
これからもよろしくね!!!



うちの〇〇〇可愛い Advent Calendar 2017 - Adventar、明日は@i_mairyさんの「生き物じゃない何かで書きます」だそうです。

*1:忙しいときほどゲームに手を出してしまうのは皆同じなはず…。思い返せばスクフェスをインストールしたのも、仕事の繁忙期真っ盛りの3月でした。自動的に頭も体も休められるのでゲームは大事。

*2:我ながらこの写真が一番気持ち悪いと思います。背後で満面の笑みって……

*3:実はこの「ベッド2台を隣に並べる」という配置も、ペンタと添い寝したいがために模様替えしたものだったりします

素数大富豪で遊ぼう会in札幌のこれまでとこれから

*この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2017 - Adventarの12日目の記事です。
*11日目はもりしー@9973_prmさんの「語呂合わせ素数で広がる世界」でした。コックさんに始まり語呂合わせの楽しさをごり押ししてきた身としては、読んでて感動を禁じ得ませんでした。というか泣きました。*1


さて、今日はこんなお話を書かせていただきます。

<目次>

素数大富豪で遊ぼう会in札幌を始めた動機

素数大富豪にハマったことのある人にはわかってもらえると思うんですが、特に素数大富豪に夢中になった当初には時折「どうしようもなく素数大富豪がしたい!」という強い気持ちに押し流されそうになることがあります。
素数大富豪アドベントカレンダーが大いに盛り上がり、公式の新ルール(ラマヌジャン革命&指数表記)も誕生した2016年の12月を過ぎて、2017年1月、私もそんな衝動(発作?)に駆られました。

しかし、ひとつの大きな問題がありました。そう、遊んでくれる相手がいないのです。また当時は素数大富豪オンラインも存在せず、CPU相手にやるのも味気なく、トランプを出してひとりでやるのもちょっと寂しい*2
周りの人にも素数大富豪の魅力を語り遊んでもらったりはしていたものの、あまり何度も誘うと「またかよ」って思われそうだし、気をつかう…。

そんな葛藤の中で生まれたのが「素数大富豪で遊ぼう会」でした。*3*4

素数大富豪で遊ぶこと」を目的とした会に参加してくれる人であれば、有無を言わさず素数大富豪の相手をしてもらっても文句はないはず!
ついでに、オープンなイベントにすれば、数少ない素数大富豪プレイヤーとの交流ができるかもしれない。twitterなんかで「素数大富豪やってみたいけど相手がいないなー」なんて呟いてる人をこちらの世界に引き込むきっかけになるかもしれない。素数大富豪中毒者の助けにもなるかもしれない。

そんなことを考え、会を開くことに決めたのでした。

素数大富豪で遊ぼう会in札幌の目指したもの

上記のような動機で作った会なので、第一の目的は素数大富豪で遊ぶことです。勝っても負けても、強くても弱くても、素数大富豪で楽しく遊べればそれでOK。

あとは、ついでに自分以外にも素数大富豪にハマってくれる人が現れたらいいなー、とか、素数大富豪が好きな人と知り合えたらいいなー、とか、そんなかんじです。

そして素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、結果的には、私が期待した以上のものをもたらしてくれました。

素数大富豪で遊ぼう会in札幌がくれたもの

ということで、どんどん紹介します。

1.素数大富豪プレイヤー同士のつながり

初回は基本的に知人(またはそこからのつながり)を集めて開催したんですが、その後もtwitterfacebookで告知をしながら続けていると、思った以上に初対面の方々が参加してくれました。その中には、「ルールは知らないけど素数大富豪という名前が面白そうだったから」と言って参加してくれるような人もいて、やはりこの「素数大富豪」という名前のキャッチーさはすごいなと何度も実感させられました。
これまでに、だいたい10代から40代までの、社会人・大学生・大学院生・高校生・求職中の人などなどに参加していただき、だいぶ素数大富豪の輪らしいものができつつあるのかなと思います。

2.素数が好きな人たち(文系・理系を問わない)

素数大富豪で遊ぼう会in札幌の参加者の特徴としては、前述のとおり年代や職業がバラバラということに加えて、「必ずしも数学が好きでない人」の割合が多いというのも挙げられると思います。
これは、単に私が「職場の人たちが誘いやすかったので、彼/彼女らが仕事帰りに立ち寄れる場所で開催した」ということが一番の原因かなと思いますが、結果としてなかなか面白い世界が生まれました。

この辺りは、たぶん今後の素数大富豪アドベントカレンダーの中で語ってくれる人が現れる予感がするので*5今日は割愛しますが、例えば、参加当初には「素数ってなんでしたっけ?」と言っていた女の子達が、嬉々として素数を列挙して語り始める光景などは、通常ではなかなか見ることはできないものでしょう。

会を欠席する後輩から、仕事帰りに「手土産の素数」をもらったこともありました。笑

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また、先日久々に会った友人は、お酒を飲みながら4枚出しの合成数の有用性について語ってくれました。
その合成数の素因数は、うちが数回聞いても覚えられないくらいのものだったので、「元々理系だけど、でも半年前は絶対にこんな奴ではなかったよね…?」と思いながら、でもその変化がすごくすごく嬉しかったです。

3.新規プレイヤー開拓のノウハウ

初参加・初プレイの人に何度も説明するうちに、ルール説明はだいぶ洗練されてきたと思います。
で、参加者からの要望を受け、1枚の紙にまとめたのがこちらでした。
nisei.hatenablog.com
おかげさまでご好評いただいており、嬉しい限りです。

ちなみに最初はこんなかんじのものでした。
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我ながら成長したなぁ。

4.もっと素数大富豪を楽しむための仕掛け

会として長時間遊ぶうちに、いくつか生まれたものがあるのでご紹介します。
◎“今日出したい素数”&“今日印象に残った素数
「漫然と素数大富豪をしていても、慣れてくるとだいたい知ってる素数だけで試合が成立してしまって、なかなか出会いがない。」「何度もやっていると、だんだんなんのためにやっているのかわからなくなる。」「結局は素数をたくさん覚えてる人が強いんじゃないの?」
そんなマンネリ感や不安に抗うべく作ったシステムが、“今日出したい素数”と“今日印象に残った素数”です。

まず、会のはじめには“今日出したい素数”とその理由を挙げてもらいます。
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理由はなんでもいいし、初心者の人は知っている素数や、その日の日付*6を書いてもらえればOK。
すると、その後のゲームでは、試合に勝つことに加えて、自分の挙げた数を出すことが目的になります。また、実際に出すことができると、なんとなく他の人たちに褒めてもらえます。さらにそれが珍しかったり面白かったり桁の大きい素数だったりすると、自分の出した素数がいろんな人に写真を撮られたりして、人気者になります。どうもこれが楽しいらしい。

その結果、2回目以降になると、多くの人がより凝った“今日出したい素数”を用意してきてくれるようになりました。
生活の中でふと出会った数を紹介してくれる人。強い素数を調べてくる人。好きなアイドルの誕生日から素数をとってくる人。愉快な語呂合わせを次々に考えてくる人。
そのアプローチは様々で、それを聞いてるだけでもしばらく楽しめそうなくらいです。

“今日印象に残った素数”の方は、実は最近は面倒になってあまりやっていないんですが、会の終わりにみんなに挙げてもらっていました。“今日出したい素数”に比べて大きな素数や面白い素数を出せるようになっていれば、その会での出会いをもっと大切にできるかなー、という意図です。

この辺りの素数については、各回分のカードを集めて保存しているので、余裕ができたらまた改めてご紹介したいと思います。

ラマヌジャン革命タクシー
「あ、そうか、革命起きてるんだった!」という言葉がちょくちょく飛び交うのを見て、ミニカー買ってきて作りました。

ミニカーを買ったのはたぶん人生で初めてです。1台限定だけど、今後素数大富豪で遊ぼう会に参加する人はぜひ使ってね!

5.その他:間接的に生み出したもの

素数大富豪ディーラー
この会を始めた当時、素数判定に使う主要なアプリは素数チェッカであったと記憶しています。
しかし、素数チェッカはiOSでしか使えません。また、判定すると前後の数が素数であるか否かまで見えてしまうことなど、素数大富豪において、特にプレイヤー同士で素数判定をするときに使うには、いくつか弱点がありました。
そこで、会の参加者*7が「タイマー機能と、素数大富豪に特化した*8素数判定機能のついたアプリが欲しい!」と言い出し、作ったのが「素数大富豪ディーラー」でした。
simplestworks.storeinfo.jp
欲しいからってアプリの作り方調べ始めて2週間やそこらで完成させちゃうその人がすごいっちゃすごいんですが、そんな人を突き動かしたのも素数大富豪で遊ぼう会in札幌の存在だったということで*9、これも副産物としてカウントさせていただきます。

素数大富豪界における札幌の存在感
これは関東にいる人からコメントをもらっただけなので、あまり自分で実感しているものではないんですが、どうやら、以前は関東・関西などで数学好きな人が集まったときにプレイされることが主だった素数大富豪に、地方開催&数学コミュニティ外での盛り上がりということで、軽く新しい風を吹き込むことができたんじゃないかという話です。これが本当だったら嬉しい限りです。札幌は楽しくて素数大富豪もできるいいところだよ!!笑

これまでの素数大富豪で遊ぼう会in札幌(記録)

このブログを利用して、「やったよ!」という記録は毎回つけていました。
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
nisei.hatenablog.com
というか今年ほぼこの関係の記事しか書いてないですね。笑
11月分(東京&札幌でやりました!)はこれから(できれば年内に)書く予定です。筆が遅くてすみません…
人が少なくてちょっと寂しいなーと思った回などもありましたが、振り返ればどの回も思い出がいっぱいです。*10

これからの素数大富豪で遊ぼう会in札幌

明日12月13日(水)15:00〜22:00に、やります!!

この12月13日の回で、「素数大富豪で遊ぼう会in札幌」はひとまず最終回とする予定です。
「ひとまず」とか「予定」とかなんとも歯切れが悪いかんじになっているのは、ここ最近ますます人が集まるようになってくれていて、「もっとやりたい」という気持ちがうちの中でも強くなっているからです。

この11ヶ月で得たものは、まだ全然書ききれていないくらいたくさんあって、感謝の気持ちを伝えたい人もたくさんいて、これからも一緒に素数大富豪したい人たちもたくさんいます。月1ペースでも開催するのが大変だと言いつつ、会が近付けばまた素数大富豪したい衝動に駆られて、会が終わって帰っても醒めやらぬ興奮の余韻で素数を書き出してみたりしている自分もいます。あれ、やっぱりやめたくないのか。

とはいえ、年明け以降、少なくとも春までは定期的に開催することがお約束できないこともあり、自分にとっては「やらなきゃ」と思うだけでストレスになってしまうこともあり、ひとまず最終回ということにさせてもらいます。*11

ということで、興味がある方はぜひ明日ご参加ください!
ぽらすのごはんは美味しいよ☆笑


最後になりましたが、今日紹介したものは必ずしも「素数大富豪で遊ぼう会in札幌」が生み出したものではなくて、むしろ多くは「素数大富豪」それ自体の魅力により生み出されたものだと思うので、今日もやっぱり素数大富豪はすごいなって結論で締めたいと思います。




明日は@butchi_yさんの「素数大富豪大会トーナメント表を見て思いついた覆面算」です。面白そう!!

*1:語呂合わせにより、自分が出会った素数を他人が覚えてくれる楽しさというがより簡単に味わえるようになるんですが、この楽しさというのは「他人に認められることで自分のものであることが確認される」という安心感であり、即ちその数との結婚のようなものなのではないかと思ったり思わなかったりしています。

*2:実際、あまりにもやりたすぎるときは2〜3人分の手札を配って1人で遊んだりしてました

*3:ネーミングは、ビラを作っているときに適当に決めたものです。「in札幌」が付いたのは、twitterで情報を流したときに一目で開催場所がわからないとぬか喜びする人がいたら可哀想だなという配慮でしたが、そう考えて見ると関東で開催するイベントでは地名を入れてくれるものが少ないので若干不公平だなと思ったりします。個人的には、素数大富豪の本拠地はあくまで大阪だと思うので、今後も大阪以外の地で何かを開催するときは「in○○」をつけていこうと考えてます。

*4:しかしそれにしてもちょっとこの名前は長いよなと思ったり思わなかったり。まぁ「素数大富豪会」とか略していただければと思いますというかうちはだいたいそう呼んでます。

*5:20日辺りがそんな話なのではないかと予想(期待)しているんですが、違ったら後日でもまた自分で書きます

*6:素数大富豪で遊ぼう会in札幌は、毎回日付(月日を並べた数)が素数になる日を開催日としていました。

*7:もちろんAndroidユーザー

*8:つまりは、10〜13のまま入力ができるとか、合成数なら素因数分解した形も表示してくれるとかそういうこと

*9:一応本人にも確認済

*10:そろそろまた泣きそう

*11:もし同じように「素数大富豪で定期的に遊びたい」と思ってくれる人がいるのであれば、開催の協力はしたいし、できる限りで参加させてもらいたいとは思っているんですが…どうかな…

いらすとやのイラスト当てクイズ(その1)

*この記事はいらすとや Advent Calendar 2017 - Adventarの8日目の記事です。
*6日目と7日目は、もりしー@9973_prmさんが楽しい記事を書いてくれました!

いらすとやアドベントカレンダーが、思いの外続いています!すごい!ありがたい!

実はついさっき、7日の23:58にこの記事をあげて投稿しようとしたら、もりしーさんが23:53に7日目の記事を投稿してくれていたという素敵な事故がありました。笑

すべりこみ大歓迎!!



ということで、突然ですが問題です。
これは何のイラストでしょーか?

Q.1
f:id:bluewindow:20171207235315p:plain


Q.2
f:id:bluewindow:20171207234954p:plain


Q.3
f:id:bluewindow:20171207235810p:plain


タイトルを当ててください。
特にオチはなく、本当にただのクイズです。

ちゃんと自分なりの答えを出してから答えを見てくださいね!





正解は…

A.1
http://www.irasutoya.com/2017/09/blog-post_990.html
これを書こうと思いつく発想もすごいし、このイラストが「物語」のカテゴリに入っているのもじわじわくる

A.2
http://www.irasutoya.com/2015/02/blog-post_852.html
見えないものを描いてしまうのすごい

A.3
http://www.irasutoya.com/2017/11/blog-post_480.html
www


以上でした。

いらすとやは眺めてるだけでホントに楽しいですね!
逆に、このテーマだったら自分はどんな絵が描けるかな?とか考えてみるのも面白いです。

またいくつか楽しいイラスト見つけたらご紹介します!

たかが山札、されど山札

*この記事は、素数大富豪 Advent Calendar 2017 - Adventarの6日目の記事です。
*5日目はicqk3さんの「素数大富豪cpuの出す手の分析」でした。うちには絶対に書けない視点で、とても新鮮でした!面白い!*1


さて、今日は予告のとおり、「山札」をテーマに書かせていただきます。

はじめに言っておくと、別に公式ルール等に文句をつけたいわけではなく、ただ、山札も素数大富豪の重要な要素のひとつなので大切に取り扱っていこうぜということを改めて言葉にして確認したいがためにこの記事を書きます。よろしくお付き合いくださいませ。

◎公式ルールにおける山札の取り扱い

素数大富豪公式ルールのデフォルト設定では、カードの流し方を以下のとおりとしています。

(D10)カードの流し方
デフォルト...場または素因数場にあるカードの(辞書式)順序について、小さいものから順に山札の下に裏向きに重ねていく。
他の設定例1...流すカード全体をよく切ってから、山札の下に追加する。
他の設定例2...流すカードと山札のカード全体を合わせてよく切り、それを新たな山札とする。

誤解を恐れつつ言わせていただくと、私は上記デフォルト設定のとおり「素数大富豪で流したカードをおもむろに山札の下に追加する人」に出会うと、たまにすごくもやもやします。

このもやもやは、おそらく「唐揚げには当然のようにレモンをかける人」とか「包装紙をためらいなくビリビリと破く人」に遭遇したときの感情に似たものだと思っていて、なんていうか「その行動を批判するつもりはないが、しかし君が今それをベストな方法であると断言できる理由を教えてくれ」と言いたくなるかんじのもやもやなのです。

◎デフォルト設定、使いこなせてますか?

ではなぜ私がこんな些細なことでもやもやするのかというと、このデフォルト設定、正しく使いこなすためにはいくつかの条件をクリアする必要があると思っているからです。

そもそもこのデフォルト設定は、たしかゲームの進行を厳密に定めることを目的として設定されたものだったはず。私は、素数大富豪の公式ルールが見せるこうした完璧主義的な心意気が大好きです。

そして、だからこそ、流れるカードが前提条件のとおりに重なっている状態でなければ「山札にそのまま加える」ことに意味はないと思うのです。

その前提条件とは、場に出されたカードが一定の法則に従って重ねられていることであり、

  • 場に出されたカードは「左が下・右が上」として重ねられている(または逆)
  • 前の人が出したカードと、次の人が出したカードの順序が入れ替わることはない
  • 合成数出しにおいて素因数場*2に出されるカードについても、出すカードの順が一定の法則*3に従っている

といったかんじのことです。

でも、これを人の手で実践するのってなかなか大変だよね?

1〜2枚出し程度ならまだしも、4枚だ5枚だと出すカードが増えていくと、上記の前提条件が必ずしも守られているように見えない場面*4に遭遇します。だから、もやもやしてしまうのです。

加えて、最近になって左利きの人は、左側のカードを上に重ねた方が出しやすい*5ということを知ってしまい、この点を例えば多数派(右利き)の意見のみによって規制することは一部の人に無理を強いるものなのでは?などと思うようにもなりました。


↑121061(素数)。そもそも多くのトランプは、右利きが使いやすいようにできている。

◎厳密にできないなら思いっきりランダムに

そんなわけで、私の主催する「素数大富豪で遊ぼう会in札幌」では、カードを流して山札に追加するという点においてのみ意識的に公式ルールのデフォルト設定を完全無視させていただいております。

流したカードは、素因数も含め、とりあえずごちゃっと積んでおく。
山札がなくなったら、その時点で流れているカードを全部まとめてきって、山札にする。
以上。

これなら、どんなカードの出し方をする人がいてもストレスフリー。
もちろんゲームとしても十分に楽しめます。

素数大富豪における山札の存在とは

素数との出会い系ゲーム」である素数大富豪において、山札からカードを引くことは新しい素数との出会いの下準備になります。

計画的に出会うのも悪いことじゃないけど、たまには運命に導かれた出会いを楽しみたいし、そのためには山札をきるという方法がもっと選ばれてもいいよなと思い、本当に些細なことではありますが、素数大富豪の遊び方(ルール)の一つとして提案させていただきました。*6

ご家庭でゆるゆると遊ぶ際など、参考にしてもらえたら幸いです。

◎あとがき(全力フォロー)

思い返してみれば、自分は幼少期から、別のトランプゲームで“山札がなくなる前に(まだ少し残っている状態で)山札が追加されること”に対してすら「そんなことしたら運命が変わってしまうじゃないか…」ともやもやしていた人間でした。本当に心が狭くてすみません。。

今回は思うことをだいぶ好き放題吐き出させていただいたので、読んでいて不愉快な気持ちになった人がいたらごめんなさい。
また、これまでに対戦していただいた方で「もしや俺のこと…?」とか思っちゃってる人がいたらさらにごめんなさい。断言しますが、違います。誰にも恨みは無いのです。ただ、私が勝手にもやもやを積み重ねてきただけのことなのです。

もちろん、デフォルト設定に則ってしっかりやるというのも楽しみ方のひとつです。
なのでその際はぜひ、事前にプレイヤー同士でカードの重ね方を確認するなどして、もやもやが発生しないように配慮していただけるとすごく嬉しいです。

私はレモンのかかった唐揚げも大好きです。



素数大富豪アドベントカレンダー、明日はtriprod1829さんが何か書いてくださるそうです!とっても楽しみです!!

*1:アドベントカレンダーに投稿いただいている各記事については既に気持ちが溢れ出しそうな勢いなんですが、一応最終日25日にまとめるつもりなので我慢だ…!!ここまで熱い記事ばかりで本当に楽しいです!!

*2:公式ルールに定められてるから言葉として使ってみたけど、これまではほとんど意識してなかったな…

*3:一定の法則:数が小さい方が下になるように出すとか、数が同じなら指数がついている方が上(後)になるように出すとか

*4:これには「前提条件を守る必要がある」という意識がプレイヤー全員に共有されていない場面を含みます。

*5:正確には、手札を持つ時点で左側のカードが手前になるように持った方が持ちやすい。結果的に、カードを出すときも左側のカードが上側になって出されることになる。

*6:公式ルールの設定例1・2に近い部分もありますが、よりランダムで、かつゲームの進行の邪魔になりづらいかなと思います。